ゆめカフェができるまで           

今度はおぬしが夢を叶える番じゃ

夢見ヶ崎動物公園絵本プロジェクトvol.28 絵本制作で見つけたおもしろいこと

 

 前号に続き、「~つながる ひろがる~ゆめみらい交流会」(2018年平成30年12月4日)のハナシ。区役所から伝えられたお題は、「絵本制作の過程で、見つけたおもしろいこと」。

 この1年で、もういろいろなことを経験して、おもしろいことをいっぱい聞きました。歴史のことだけではなく、個性豊かな動物たちのこと。とくに珍しい動物はいないのですが、 飼育員の方に聞くと、人間と同じ。おもしろいエピソードが盛りだくさんでした。※おもしろすぎるので、密かに「爆笑!zoo劇場」を制作中。。。

 

 このスペースだけでは、語りきれないので、2つだけ紹介します。

「古墳の上に動物公園!?」。そもそもこの話を聞いたのが、夢見ヶ崎動物公園を舞台にした絵本『ふしぎにゃトンネル』を企画したきっかけです。

 地域の歴史をテーマにしたストーリーを作ろうと考え、地元の郷土史会の方にお話を伺いました。そして、教えていただいた数々のエピソードから、興味深い2つの事実が浮かび上がったのです。

 

 ひとつは、動物公園のある加瀬山が、はるか昔から人々が集う場所だったこと。集落が生まれた縄文時代、有力な豪族が集った古墳時代から、動物公園として憩いの場になった現代まで、この地はずっと、「人と人をつなぐ場」だったのです。

 

 もうひとつは、「自然環境を守るシンボル」として重要な役割を果たしていること。昭和初期から工業地帯として発展し、河川の汚染など環境問題が深刻になったことから、緑の森と自然を取り戻そうと、夢見ヶ崎動物公園が誕生したそうです。

 

 夢見ヶ崎に多くの区民が集うことで、課題を解決していく大きなパワーが生まれそう。絵本がそのきっかけを作れたら――。ゆめみらい交流会が設立されたことで、さらに夢が広がっています。