ゆめカフェができるまで           

今度はおぬしが夢を叶える番じゃ

夢見ヶ崎から環境の大切さを発信しよう!プロジェクト

 


プラごみによる海洋汚染を親子で考える絵本
『Crystal Blue ~message of whale~』を、

まもなく公開します

 

夢見ヶ崎から環境の大切さを発信しよう!プロジェクト

動物たちのふるさと、美しい海を守り伝えたい

 昨年、夢見ヶ崎動物公園を舞台にした絵本『ゆめみがさきのふしぎにゃトンネル』の企画制作を担当しました。

 

取材を通して、興味深い事実を知りました。それは、夢見ヶ崎が、地域一帯に自然を取り戻すシンボル的存在だったこと。

 日吉郷土史会のIさんが、こんな話をしてくださいました。

 

「工業で栄えた川崎は、一方で、河川の汚れなどの公害問題が深刻でした。それを市民と企業、行政が一体となって協力し、乗り越えた歴史があります。工場ばかりだった川崎に、緑と自然にあふれる憩いの場を、という願いをこめてつくられたのが、ここ夢見ヶ崎動物公園です」。

 

 さらに今、動物園を「学びの場」として発信する取り組みが始まっています。
「動物がかわいい、という楽しみ方だけではない。動物園は、いわば、〈生きた理科実験室〉と言えるでしょう。動物に興味を持つことは、その動物たちの命を育む自然環境を大切にすることにつながる。机の上のお勉強ではなく、実体験から学べる場にしていきたいんです」(動物園スタッフSさん)。

 

「夢見ヶ崎から環境の大切さを発信しよう!」
ということで、絵本『Crystal Blue ~message of whale~』を、

動物園のホームページで公開させていただくことになりました。

 

 動物たちとふれあいながら、親子で身近な自然について、語り合うきっかけにしていただけるとうれしいです。

 

 

 

夢見が崎で夢見る絵本展 ~あなたの心に埋もれている夢、ありませんか?~

 

昨日夜、ゆめみらい交流会に出席し、
今年度に開催する予定の
絵本『ゆめみがさきのふしぎにゃとんねる』の原画展について、
紹介させていただきました。

私の持ち時間2分(!)ということで、
皆さんにはざっくりと説明するだけで終わりましたが、
じつはこの原画展、
絵や歴史を紹介するだけではない、
もうひとつの重要なテーマがあります。

 

それは、
「夢をかなえる」ということ。

 

『ふしぎにゃとんねる』の絵は、
繊細な風景の描写や迫力のある色使いから、
プロのイラストレーターによる作品と
思っていらっしゃるかたが多いのですが、
絵を描いたあずちゃんは、なんとこの20年間、
絵筆を握っていなかったという普通のお母さんです。
ふだんは、幼児、小学生、中学生の3人の子供を育てながら、葬儀関係の会社でパートタイムの仕事をしています。

 

さいころから絵を描くのが大好きで、
絵本作家になりたいという夢をもっていましたが、
学校を卒業後、まったく違う分野の職業を選択。
仕事や子育てに追われているうちに、絵を描くことから遠のき、
いつの間にか夢を忘れてしまっていたのだそう。

 

でも、心のどこかで夢は生き続けていたのでしょう。
本屋さんで好きな絵本を見つけては、コツコツと集めていました。

 

あずちゃんは、私の娘が通っている保育園のママ友達です。
ある日、ふとした会話で
あずちゃんが絵本を100冊以上持っているということを聞きました。そして、絵本作家になりたかったということも。
「じゃあ、絵本をつくればいいじゃない」
そんななにげない会話がきっかけとなり、
『ゆめみがさきのふしぎにゃとんねる』が誕生しました。

 

埋もれていた夢を思い出したあずちゃんは、
はためから見ていても、明らかに変わりました。
もともと元気で明るい性格なのですが、
さらに生き生き、キラキラして、
なんといっても目力が違います。

夢ってこんなに人を輝かせるものなんだと
あらためて実感しました。


絵本の原画展では、あずちゃんが夢を追う過程も紹介。
原画からあふれだすワクワクパワーを通して、
訪れた人が、自分の夢を思い出すきっかけになればいいなと考えています。

原画展のサブタイトルはもう決めています。
~あなたの心に埋もれている夢、ありませんか?~

 

そして、
昨日「ゆめみらい交流会」に出席して、
このテーマをさらに膨らませる事実を知りました。

 

ここ夢見が崎には、あずちゃんだけではなく
夢追い人がたくさんいるということ。
しかも、実際に行動し、実現しているのです。

 

夢見ヶ崎の夢をかなえた人ファイル15

 

【夢をかなえた人①】

司会進行役をつとめたGABUの大塚優さんは、
夢見ヶ崎動物公園を舞台に、
アイドルになりたいという小さいころからの夢をかなえた女性。

「夢はかなう」という歌を作詞作曲して、グループのテーマソングにしている。

(ゆめみらい交流会のあと、原画展のテーマをお伝えしたところ、喜んで協力してくださるとのことでした)

 

【夢をかなえた人②】

鉄道好きが高じて、鉄道新聞の編集長になった福岡誠さんは、
大人になった今も、「乗り鉄」ひと筋。
鉄道愛エピソードがおもしろすぎる。

 

【夢をかなえた人③】

傷ついた野生動物を保護する活動を続け
夢見ヶ崎動物公園の魅力を発信する
NPO法人野生動物救護獣医師協会神奈川支部の皆川康雄さん。

 

【夢をかなえた人④】

「夢見ヶ崎」という名前の由来ともされる武将、「太田道灌公を
NHK大河ドラマに!」という夢を実現すべく、署名活動を行っている
日吉商店街連合会の深瀬武三さん。すでに、全国47都道府県、20万筆に達する署名が集まっているそうです。

 

【夢をかなえた人⑤】

日吉郷土史会のIさんは、古墳時代の夢見ヶ崎を舞台に長編小説を書いているとおっしゃっていた。Iさんが熱く語っていた
ヤマトタケルオトタチバナヒメの物語がとても印象に残った。

 ☆以下、Iさんの回答

私の夢というか、ロマンは、東征に出た日本武尊が、この地で出会った弟橘媛に惚れて
陣地にしていた日吉の山から加瀬山へと通う。その通り道が恋路(明治までの地名は恋路、現在は越路)二人は結ばれて一子を設け、その子の名はワカタケル
弟橘媛東京湾の海難事故で、身を犠牲にして日本武尊を守る
弟橘媛はこの地の王、橘樹王の娘ではないか?
白山古墳に祀られていたのは3体 弟橘媛とその両親ではないか?
 こんな内容の小説を書き上げることです

 

【夢をかなえた人⑥】

夢見ヶ崎動物公園で撮影会を開いているママカメラマン、青山はるかさん。

1歳のお子さんを育てながら、来年4月には、地元でフォトスタジオを開業する夢をかなえるのだそう。

 

【夢をかなえた人⑦】

動物園園長さん。獣医として動物に直接かかわりたい夢を持っていたけど、市役所職員として別の部署にいてかかわれなかった。

園長になって長年の夢がかなった

 

【夢をかなえた人⑧】

デザイナーIさん 小さいころから大好きな場所で通い詰めていた動物園のホームページをつくっちゃった

 

【夢をかなえた人⑨】

「ゆめみプレーパークをつくる会」Tさん 今は子供が思い切り遊べる場所がない。制約をとっぱらって子供が思いっきり遊べる場所をつくる。

それを夢見が崎でかなえた。もう20年も続いている。

 

【夢をかなえた人⑩】

動物園のスタッフ、鈴木さん 動物がかわいい、という楽しみ方だけではない。動物園は、いわば、〈生きた理科実験室〉と言えるでしょう。動物に興味を持つことは、その動物たちの命を育む自然環境を大切にすることにつながる。机の上のお勉強ではなく、実体験から学べる場にしていきたいんです

 

【夢をかなえた人⑪】

はたらくらす石渡さん。ママが生き生きと活躍できる場所をつくるためにNPOを立ち上げた。

 

 

ここからはこれから取材したい人

【夢をかなえた人⑫】

幸区もりあげ隊→オリジナルのクラフトビール「幸盛」を開発。夢見が崎に、盆踊りを復活させたい。

 

【夢をかなえた人⑬】

スタジオフラット→障がいのある人といっしょに夢見が崎動物公園の絵をかくイベント

 美術の教師をしているとき、障がい者アートの魅力に気づき、発信を始める。個展を開くだけではなく、制作したアートがスマホなどの製品に採用される。今の夢は、障がい者が経済的に自立すること。拠点となるアトリエも実現し、夢へのステップを着々と歩んでいる。

【夢をかなえた人⑭】

動物公園サポーターの男の子→ゆめみらい交流会のワークショップで、猛烈にアイデアを出して付箋を貼りまくっていた。

 

【夢をかなえた人⑮】

動物公園のカイヅカイブキのトンネルの剪定をずっとつづけているおじいちゃん→定年後の楽しみとしてスタートさせたが

そのユニークな剪定が話題になって子供たちの人気が集まり、絵本の物語の舞台にもなって夢がかなった。

完成した絵本をわたしたらとても喜んでくださった。

 などなど……

 

 

 

名前に「夢」という字が入っているだけに、
夢見ヶ崎には、夢をかなえるパワーがあるのかも。
夢をかなえるパワースポット、夢見が崎。
そんな街のブランドイメージをつくってもいいかもしれない。

 

そのために、
原画展で、ゆめみらい交流会で出会った人たちの
夢を集合させてみてはどうだろう。
夢をかなえるというテーマに沿って、
それぞれの特技を生かした夢見ヶ崎を盛り上げる活動にスポットライトを当てる。
そんなことを想像していると、なんだかワクワクしてきました。

 

タラブックスのような美しい絵本を販売する「シルクスクリーン」「手漉き紙」「和製本」

2019.6.16

今日は、家族でピヨちゃんのお墓参りをして、
いつものように、等々力公園を散歩した。

川崎市市民ミュージアムの入り口で、
パンフレットをなにげなく眺めていると、
「版画アトリエ開放」という文字が目に入った。

シルクスクリーンのアトリエを一般に開放しているそうだ。
若い版画アーティストが指導員として常駐しているらしい。

シルクスクリーン」と聞いて、
ふと思い出した。

インドのちいさな出版社「タラブックス」。

美しい手づくり絵本をつくり続け、世界中の絵本好きに
愛されている出版社だ。
日本では『夜の木』という絵本が知られている。

そのタラブックスが印刷のときに使っている方法が
シルクスクリーン」だった。

一般的な本は、機械によるオフセット印刷
シルクスクリーンは、手間がかかるが、
独特の繊細な色合いが出るという。

あずちゃんは、くじらの絵本を
「アートのように、オブジェのように、
インテリアとして飾れる絵本にしたい」と言っていた。

そこで、思いついた。
デジタル絵本で出版するのがひとつ。
もうひとつ、「シルクスクリーン」で
「手漉きの紙」に印刷して、「和製本」をほどこした
美しい絵本を販売できないだろうか。
一冊一冊手作りで。

タラブックス、まさ出版バージョン。

それを街の本屋や雑貨屋さんに少しずつ置いてもらう。
予約販売にしてもいいかもしれない。

(ちょっと裏話)
私とタラブックスの出会いもまた
不思議な偶然からだった。

2年ほど前のこと。
尊敬する経営者、佐藤かおりさんのもとに
『タラブックス』(玄光社)という本が送られてきた。
なぜ送られてきたのか心あたりがないし、
そもそも送り主が誰かも分からない。
はてどうしたものか。

佐藤さんは表紙に書かれた「ちいさな出版社」という言葉を
ふと目にして、私のことを思い出してくれたそうだ。

小さな出版社といえば……というふうに。
そうだ、この本をあげようと
なんと2年ものあいだ、佐藤さんのオフィスに
置いてあったそうだ。

なにかとバタバタしていてご無沙汰していたが、
2年ぶりに佐藤さんのオフィスを訪れたとき、
デスクの上にこの本が置いてあった。
「そうそう、この本渡そうと思っていたの」と言って
いただいたのが、『タラブックス』というわけだ。

読めば読むほど、これは、まさにうちの出版社のことだと
思うことばかり。
とくにこの部分。
「著名な作家やアーティストは避けるようにしています。
私たちは世の中にまだ知られていない非凡な才能を探しています」
そうそう、私もそう。
思わず口に出してしまった。

もう世に出ているプロには、あまり興味がわかない。
それはもう、うちのオリジナルではない気がして。
まだ誰も掘り当てていない宝を探し当てることにワクワクする。

もうひとつ。
「会社は小さいままのサイズがちょうどいい」
これも、私の気持ちそのまま。

遠い異国の小さな出版社に、
ものすごく親近感がわいた。

この本が私の手に届いたのは、何か運命のような気がする。
まさ出版の道しるべとなる不思議な出会いに、心から感謝。

等々力公園のパラアートを絵本の帯にする

 

2019.6.16(日)
等々力公園の陸上競技場は、
オリンピックパラリンピックに向けて工事中。
工事中の壁に、昨年、素敵なアートが登場した。

「かわさきパラムーブメント」の一環として
地元の子どもたちや障がい者の人たち、
プロアーティストが協力して描いた。
海と森を舞台にして、カラフルな色が画面いっぱいに広がる。
描かれている魚や昆虫は、性別、障がいのあるなしなど、
さまざまな個性を表現しているという。

ひとりひとりの個性がパワーを発揮し、
すべての活動がスポットライトを浴びている。
そんな世界をイメージしたそうだ。

意味は知らなかったけど、
ただ何か心にうったえかけるものがあり、
アートの前で立ち止まった。

数日前のこと。
あずちゃんも、絵の前で立ち止まって
「この絵いいね」と眺めていたので、意味を説明した。

あずちゃんは、
「ふーん、そうなんだね」と言いながら
絵に近づいて、しばらくじっと見ていた。

そして、もう決まっていることのようにつぶやいた。
「この絵を絵本の帯にするんだよ」
「それで、川崎市は、2020オリンピックパラリンピック
応援しています、ってコメントを入れるの」

うん、海と森を描いているから、絵本のテーマにぴったりだね。
それに、こんなにいい絵だから、
もっといろんな人に見てもらいたい。
みんなで絵を描くイベントを行いました、
だけで終わるのはもったいない。

アートには、確かに言葉を超えたパワーがある。
いろいろ理屈を並べるより、
この絵を見ただけで伝わる。

いろんな立場の人が垣根をこえて、
それぞれの人の活動がスポットライトを浴びる。
この絵が、そのきっかけになるといいな。

辛口コメンテーターのあずちゃんが
いいって言ったんだから、
きっとこの絵にはパワーがある。

しっかり心にとめておこう。
微力ながら、お手つだいできたら
こんなうれしいことはない。

くじらの絵本を「デジタル絵本」にして出版する

2019.6.16(日)

「デジタル絵本を出版する」
昨日、思いついた。

夢見ヶ崎の絵本では、いろいろなタイプの製本を試みた。

①A5サイズの絵本 ②ハードカバー ③紙芝居 ④大型絵本、
⑤A3一枚えほん 

これは、役所とタッグをくんだからこそできたこと。
くじらの絵本と八百万の神さまの絵本は、完全に自費出版だ。
製本の費用はかけられない。
絵をメールで送ったり、A5サイズの見本を作って
郵送しようと考えていた。

昨日、たまたま神奈川県の広報誌を見ていたところ、
森と水をテーマにしたデジタル絵本が紹介されていた。

QRコードスマホで読み取ると、簡単に見ることができた。
これだ……!!

絵とナレーションで、絵本が見られる。
すぐにあずちゃんにも送った。
NHKのてれび絵本みたいだね、とあずちゃん。

あ、そうだ。あんな感じ。
夢見ヶ崎の絵本は、すでに区役所のホームページで
全ページを公開している。
だけど、あくまで全体を紹介しているだけで、
絵本を一ページずつ
めくりながら読んでいる感じではない。

〈メリット①読み聞かせをしてもらっているような臨場感〉
デジタル絵本にすれば、
一枚、一枚、次のシーンにうつり、ナレーションがついていて、
まさに、絵本の読み聞かせをしてもらっているような感じ。

〈メリット②字が読めない子供もOK〉
しかも、スマホタブレットがあれば誰でも見られる。
字が読めない子供も見られる。
紙だけだと一部の人の目にしか届かないけど
デジタル絵本ならたくさんの人に届けられる。

〈メリット③製本費用がかからない〉
制作する側のメリットは、
なんといっても製本費用がかからず、
たくさんの人たちに見てもらえる。

〈メリット④紙の絵本の購入につなげる〉
デジタル絵本を見て気に入ったら、
紙の絵本を購入たいと思ってもらえるかもしれない。

〈メリット⑤国内、海外の人に広く見てもらえる〉
デジタル絵本に国境はない。海外の人にも見てもらえる。
ラッシュや日本環境設計のような環境問題に取り組んでいる企業、
プラごみや食品ロスに取り組んでいるNPO、役所の各部署。
サルパを広めているサルベージ協会。
一度、デジタル絵本という形にしておけば、
わざわざ紙の見本を送らなくても、
見てもらいたい人たちに、URLさえ送れば見てもらえる。

〈メリット⑤媒体で紹介できる〉
デジタル絵本にしておけば、
神奈川県の森と水の絵本みたいに、
かなちゃんTVやタウンニュース、
地域新聞、広報誌に紹介してもらいやすい。
紙媒体だけだと、紹介できない。

夢見ヶ崎のA3マップを制作する予定だから、
そこにもデジタル絵本のQRコードを掲載できる。
いろんな媒体にQRコードを掲載して、
幅広い世代、地域の人たちに見てもらえるといいな。

〈メリット⑥娘2号のプログラミング教室になる〉
くじらの絵本をデジタル絵本にする、という話をしていたら
娘2号がすかさず「私がつくる!」
そうだった、すくらっちで、くじらの絵本をつくってもらったのだ。
あのときのギャランティーに味をしめて、
「ラッキー、いい仕事がゲットできる」と思ったようだ。
「今度のは、本当に商品になるものだから、
クオリティーが高くないといけないよ。
何度もやりなおしになるかもしれないけど大丈夫?」
と聞くと、「うんやってみたい」とやる気十分。
これは、プログラミングを学ぶいい機会になる。
思い切ってまかせてみようと考えた。

 

絵本でひろがる市民のわ!

 

 絵本を制作するメリットは、まず第一に、子供から大人まで「幅広い世代」の方に、物語と絵の世界を楽しみながら、街の魅力を知ってもらえることです。

 もうひとつは、「市民参加型」のイベントに結びつけやすいこと。住民が自ら発信することで、地域の輪が広がっていきます。プロジェクトを盛り上げるために、市民の広報活動にスポットライトが当たるようにするのがポイントです。

絵本『ゆめみがさきのふしぎにゃとんねる』を中心に広がった5つの〈市民のわ〉についてご紹介します。等々力緑地の絵本をつくる際にも、同様の効果が期待できます。

 

【市民のわ!①】祭りやイベントで「絵本の朗読コンサート」

地域の子供祭りや桜フェスタ、郷土史会主催の歴史講座など、毎年行われているイベントで、朗読コンサートが行われました。音楽は、地域の音楽愛好家やプロが担当。今後は、幼稚園や小学校で読み聞かせボランティアを行っているママグループにも紹介する予定です。

 

【市民のわ!②】駅から公園までの道のりを楽しむ「まざーまっぷ」

夢見ヶ崎動物公園は、最寄りの新川崎駅から徒歩15分ほど。ちょっと距離があるうえ、道がわかりにくいという声がありました。そこで、駅から公園までの道のりを楽しんでもらうためのマップを地元のママに作成してもらいました。ベースにしたのは幸区の防災マップ。これをいつも持ち歩きたくなるようなかわいいイラストにしました。さらに今年度は、動物たちの特徴をイラストで紹介する園内マップ(A3サイズ。裏は、絵本を全ページ公開)もつくります。→等々力緑地の場合、表はパラリンピックの魅力をイラストで紹介する公園マップを作成するのはどうでしょうか。

 

【市民のわ!③】絵本のキャラクターが道案内「ぶさステッカー」

新川崎駅に、絵本のキャラクター・ぶさのステッカーを2カ所設置しました。首にぶらさげた看板が、夢見が崎動物公園の方向を示しています。今年度は、夢見ヶ崎動物公園までの道を案内をするぶさステッカーを、商店に貼ってもらうという案もあります。

 

【市民のわ!④】「図書館&小学校」で貸し出し

幸区の図書館で絵本と紙芝居の貸し出しがスタートしたのをはじめ、今後は地元の小学校の図書館、児童館におくことが決まっています。

 

【市民のわ!⑤】「小学校の学芸会」の演目として発表

動物園の近くの夢見ヶ崎小学校の学芸会で、今年度、夢見ヶ崎の絵本が演目として採用されるそうです。このほか地域の人形劇団やペープサート劇団の演目として取り入れたらどうかという意見も出ています。

※絵本は、A5版ソフトカバー(見本用)、大型絵本(読み聞かせ用)、紙芝居(図書館貸し出し用)を作成。今後は、使用の目的に応じて、A4版ハードカバー(小学校・児童館寄贈用)、A3一枚絵本(イベント配布用)を作成する予定です。

 

☆今年度、さらに広がる市民のわ!☆

夢見ヶ崎動物公園の絵本をさらに多くの方に知ってもらうため、「親子で物語の世界を楽しもう!プロジェクト~プロモーションの7つのアイデア~」を提案しています(詳細は別紙)。

【IDEA①】物語の舞台となったお寺で「原画展」をひらく/【IDEA②】「A3一枚えほん」をつくる/ 【IDEA③】「英訳版」をつくる/【IDEA④】子ども用絵本作成アプリを使ったワークショップ「みんなで夢見が崎動物公園の絵本をつくろう」/【IDEA⑤】森カフェで「朗読コンサート」をひらく/【IDEA⑥】鹿島田駅前の北野書店で「絵本を販売」する/【IDEA⑦】「スマホで物語の世界へ」トリップする 

 

まだまだ続きがあった、夢見ヶ崎絵本プロジェクト

 

もう1年近く前のこと。

絵本のことを取り上げた記事をたまたま目にして驚いた。

事実とまったく異なることが書いてあったからだ。

 

葛藤がなかったといえばうそになる。
作品は、「コロンブスの卵」みたいなもので、
できあがってしまえば当たり前のようだけど、
その形に至るまでに、長い長い道のりがある。

 

その記事を読んで、

思わず涙が出てしまった。

 でも、そんなことで心を乱すのはもったいなかった。
エネルギーと時間の総量は限られている。
自分の持てる力のすべてを絵本づくりに注ぎ込みたかった。
ライター仕事の締め切りも容赦なくせまってくる。

 

ここはもう、すべてを流れにまかせて、
一切の情報をシャットアウトして、
あずと私は作品づくりに集中することにした。

 

  夢見ヶ崎の絵本のことは、もう忘れて
新しい本をつくろうと
すっかり気持ちは次へ切り替わっていた。

ハイ次いこう、次!!(←私の口グセ)

 

そんなこんなで、

私の中では、終わったことになっていたのだけど、

先週のはじめ、

これまた突然のきっかけで

今年度も、引き続きかかわることになった。

 

本当にわからないものだ。

でも、こんな思いがけないきっかけがあるなんて、

もうご縁としか言いようがない。

 

 

思いがけない展開だったけれど、

いつものように流れにまかせる。

 

チャンスをくださった関係者の方々に、とても感謝している。

かかわるからには、少しでも役に立てたらと思う。