ゆめカフェができるまで           

今度はおぬしが夢を叶える番じゃ

ステップ③本の構成を完成させる

ステップ③本の構成を完成させる

 

付箋法で選んだ3つの章を組み合わせれば、本文は出来上がり。あとは、「まえがき」「あとがき」「タイトル」「著者のプロフィール」「目次」をつければ、本の体裁が整います。難しく考える必要はありません。書き込み式のワークシートを用意しました。質問に対する答えを順番に記入するだけで、あっというまに本の構成が完成します。

 

  • まえがき

読者が本文を読む前に、どのような本なのか特徴を簡潔に説明します。まえがきには、いろいろなパターンがありますが、「どんな人に向けて書いた本か」「一番伝えたいこと」「内容の簡単な説明」の3点を盛り込めば十分です。詳細な内容は本文にあるので、まえがきでは、大まかな説明にとどめます。

 

  • あとがき

 読者に手紙を書くように、著者の気持ちを伝えます。まず、「この本を書こうと思ったきっかけ」を思い出してみてください。料理の本なら、自分の料理を食べて「おいしい」と喜んでくれた家族や友人のこと。研究の成果が人のために役立ったこと。自分自身が救われたこと。そのエピソードを紹介することで、生き生きとした著者の思いが伝わります。

 もうひとつは、「著者の夢」。この本を通じて、かなえたい夢は何ですか? 「毎日の暮らしの中で、ワクワクを見つけてほしい」「ホッと一息ついてほしい」といった身近なことから、「日本全国をハッピーにしたい」という壮大な夢まで、自由に思い描いてください。最後に、ちいさな本をつくる過程でお世話になったかたへ、感謝の気持ちを添えます。

 

  • タイトル

簡単そうで、意外と難しいのがタイトル。思い浮かばないときは、次の方法を試してみてください。

まず、本文やまえがき、あとがきの原稿を用意します。全体を読み返して、本の内容を簡潔に表しているキーワードやキーセンテンスに線をひきます。とくに伝えたい言葉は、何度も繰り返し出てくるでしょう。

印をつけた言葉の中でもとくに重要と思うものを紙に書き出します。それを声に出して読んでみて、ぴんとくる、しっくりくるものを選び、タイトルにします。

  • プロフィール

 

 料理研究家、整理収納アドバイザー、心理カウンセラー、アロマセラピストetc.……。一般書籍のカバーには、著者の「肩書」が掲載されています。ちいさな本の著者であるあなたも、自分の肩書を考えてみましょう。

ネーミングには、ちょっとしたコツがあります。ホームパーティーが好きなら「おもてなし料理研究家」、簡単で手早くできる料理を追求しているなら「スピード料理研究家」といったように、得意分野が一目で分かる肩書を考えましょう。

 

  • 目次

「まえがき」「3つの章の小見出し」「あとがき」の順にページ数を掲載します。目次はまえがきのあとに入れます。

ステップ②「情報の断捨離」でテーマを絞る 【付箋法】

ステップ②「情報の断捨離」でテーマを絞る

 

「あれも、これも」と、アイデアはたくさん浮かぶけど、絞りきれない。本をつくるうえで、もっとも大きなハードルのひとつです。

 さらに、思いついたまま文章を書くと、「同じ話題が何度も繰り返し」「文脈があちらこちらに飛ぶ」といった問題があります。

そこで、膨大な情報の中から、必要な情報を取捨選択して、分かりやすく構成を立て、読み手の興味をひくよう演出する「編集作業」が必要です。

不要な情報を捨てる断捨離は、物の断捨離とよく似ています。引き出しの中のものを全部出して片づけようとしたけれど、全部必要な気がして、けっきょくどれも捨てられない……という経験は、だれしも思い当たるでしょう。情報も同様に、思い切って削るのは難しいものです。

でも、プロの編集者ではなくても、膨大な情報の山を、わずか30分で断捨離する方法があります。それが、次にご紹介する「付箋法」です。

 

付箋法

 

【1】グループに分ける

本に掲載したい内容を1項目ずつ付箋に書きだして、画用紙か模造紙に貼ります。新聞や雑誌で見つけた記事やキーワードなど、気になる情報なら何でもかまいません。次に、付箋を同じテーマごとに分けて、グループをつくります。

 

【2】3つ選ぶ

①のグループの中から、どうしても伝えたい情報を3つだけ選びます。多くても5つまでにしましょう。このとき、あまり考えすぎず、制限時間を5~10分程度に設定するのがポイント。直観でワクワクする情報をピックアップします。それ以外の情報は、ファイルに入れます。

 

【3】並べ替える

②で選んだ3つのグループを、分かりやすい順番に並べます。次に、それぞれのグループに、小見出しをつけます。適当な言葉が浮かばない場合は、キーワードやキーセンテンスを抜き出すだけでOK。

選んだ3つの情報をもとに、ちいさな本をつくります。それ以外の情報は、ごみ箱に捨てるわけではないのでご安心を。もう一冊、別のちいさな本をつくればいいのです。

Part2 本づくりの3ステップ ①「ひらめきメモ」で材料を集める

Part本づくりの3ステップ

 

ステップ①「ひらめきメモ」で材料を集める

本をつくるとき、イチから書こうとすると、「何から書けばいいのか……」と立ち止まってしまいます。1ページから順番に書かなくてはならないという思い込みを捨てましょう。

 

 まず、書きたいと思う内容が思い浮かんだら、そのつど、メモをして書きためておきます。これを「ひらめきメモ」と呼びます。

 

ブログやフェイスブック、ホームページを開設している人は、アップした記事が「ひらめきメモ」。そのまま本の材料になります。

 

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MEMO

 

Part1 ③「ちいさな本のつくりかた講座」の特徴

 

③「ちいさな本のつくりかた講座」の特徴

 

文章の書き方を学び、書いた文章を発表して講評する、一般的な自分史講座とは異なります。作家のような美しい文章はいりません。

 

本づくりも最初の一歩は、大きなエネルギーがいります。そこで、もっとも重要なのは、勢いに乗ってポンっとアウトプットする「スピード」。“完璧主義”を捨て、ちいさくポンっと出す。10年かかって本をつくれなかった人も、素敵な本がわずか2週間で完成しました。

 

この講座では、誰でも本づくりができる、とっておきの方法をお教えします。

 

 

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MEMO

 

 

 

Part1②本をつくるメリット

②本をつくるメリット

 

ブログやフェイスブック、ホームページなど、自分の意見を発信するツールはたくさんあります。伝えたいことを紙の本にまとめることで、いろいろなメリットがあります。

 

  • 膨大な情報を取捨選択して編集(=ラッピング)することで、価値がある「商品」になる。
  • 自分のオリジナルの魅力が見えてくる。
  • 著者になることで、信頼が高まる。
  • 口頭では伝わりにくいことを、詳しく説明できる。
  • 共感してくれる仲間が増えることで、「チャンス」が広がる

 

「自分史えほん」のつくりかた講座 Part1①〈ちいさな本〉って、何?

※2017年「ちいさな本のつくりかた」講座の内容です

 

Part世界にたったひとつの〈ちいさな本〉をつくりませんか?

 

①〈ちいさな本〉って、何?

 

今、自分史を書くのが団塊世代を中心にブームになっています。若い世代でも、ブログ本やレシピ集、フォトブック、ノウハウ本、研究報告など、「自分の本」をつくりたいと思う人が増えています。

 

でも、いざアイデアを形にしようとすると、何から手をつければいいか分からないというかたが多いのでは?

 

 私は、2016年にオリジナルbookの制作をサポートする『オーダーメイドの本屋さん Brown Bear』をオープンしました。その経験から感じたのは、本づくりに対するハードルが高いこと。最初から本屋さんに並んでいるような立派な本をつくろうとすると、いつまでたっても一歩が踏み出せません。

 

 そこで、考えたのがテーマをしぼった〈ちいさな本〉です。情報を新たに集めたり、文章の書き方を勉強したりする必要はありません。ちいさな本なら、時間やお金をかけなくても、簡単につくることができるのです。

 

「自分史えほん」のつくりかた講座 プログラム

 

※2017年に開催した「ちいさな本のつくりかた講座」のテキストです。

 

講座のプログラム

Part1 世界にたったひとつの〈ちいさな本〉をつくりませんか?

 

①〈ちいさな本〉って、何?

②本をつくるメリット

③『ちいさな本のつくりかた講座』の特徴

 

Part2 本づくりの3ステップ

 

ステップ①「ひらめきメモ」で材料を集める

ステップ②「情報の断捨離」でテーマを絞る

ステップ③「本の構成」を完成させる

  • まえがき
  • あとがき
  • タイトル
  • プロフィール
  • 目次

【Column】本格的な本が手軽につくれる「Web製本」

書き込み式ワークシート

 

Part3 ちいさな本で「自分の宝石」を磨き上げる

 

①ちいさな本を「人に見せる」

②「ピンポイント」に絞って掘り下げる

③「複数の種」をまく

 

【セッション】

 

★自己紹介(どんな本をつくりたいか/本をつくったあとのプラン)

★質疑応答

★宝石カウンセリング