ゆめカフェができるまで           

今度はおぬしが夢を叶える番じゃ

アニマルカフェOPEN!波乱の幕開け

2019年8月12日(月)

いよいよ当日の朝を迎えた。
OPENは9時の予定。
早起きしたから時間にはまだまだ余裕がある。

リストを確認しながら、荷物をでっかいバッグに詰め込む。
看板、メニュー表、グラス、かき混ぜ棒、かき氷器、エプロン、
ライブラリーの本、たくさんの氷、保冷剤--。

 

最後に、出かけるぎりぎりまで冷蔵庫で冷やしておいた
ドリンクを保冷バッグに移そう。
メインメニューに使うカルピスのボトルを
取り出したところで固まった。

、、、、軽い???
急いでキャップを開けると、中身がほぼ空っぽ。
やられた……!

 

1号か3号の仕業に違いないが、
「これは商品だから手をつけちゃダメ」と言っていなかった
私にも責任がある。

 

とにかく、なんとかしなくちゃ。
時計を見ると、8時近い。
24時間営業の西友が開いている。
自転車をとばしてカルピスを数本手に入れて家に戻り、
2号と3号に朝ご飯を食べさせながら、
1号と夫の朝食用のおにぎりを握る。
大量の荷物とともに3号を自転車に乗せ、
2号をつれて等々力公園へ向かった。
この時点でもう汗だく。
一日のエネルギーを使い果たした。

 

バタバタと開店の準備をし終わったところで、
お客さんが到着。
ふーーー、なんとか間に合った。

「すごーい!なんか本格的だねえ」
今日のお客さんは、5人。
ドリンクをグラスについで飲んでもらっている間に、
看板メニューのかき氷……。

 

とここで、またもやハプニング。
練習のときはちゃんと作動していたのに、
かき氷器の調子が悪い。
モーターはちゃんと作動しているのだけど、
けずった氷が少ししか出てこない。

どうもふわふわ氷にするために、ネジを緩めたのが原因らしい。
最初はうまく削れていたけれど、洗ったり運んだりしているうちに、ゆるめたネジがさらに動いて調子がおかしくなった。

 

もともと、このかき氷器は、削り方を調節できない設計。
よく考えてみると、確かに口コミの情報はメーカー側が書いたものではない。勝手に調整して動かなくなれば、当然、こちらの責任ということになる。がーん。

 

六角レンチを持ってきていたので、もういちど締め直してみる。
うまくいかない。
あーでもない、こーでもないとネジをこねくりまわしていたら、
けっきょく、お客さんの小六男子が、ちょちょいのちょいと
修理してくれた。

しかし、このかき氷器のおかげで大盛り上がり。
ハンディタイプの電動かき氷器って珍しいので、
私もやりたい、僕のやってみたいと、お客さんの間で引っ張りだこ。
セルフサービスで作ってくれるので、
店主の2号と私は、とても楽ちんだった。

 

で、やっとこさ落ち着けると思ったら、
今度は、突然雨がざーっと降ってきた。
ぎゃー、本が濡れる!
ライブラリーの本を大急ぎでしまって、
看板やグラス類も片付ける。
屋外のカフェということは、こういうことももちろんありうる。

カフェは、突然の雨によりおひらきかと思ったが、
お客さんのほうが落ち着いたもので、
雨が降ってこない木陰に移動して、引き続きお茶を飲む。
子どもたちは、雨が降ってさらにテンションが上がり、
「わーい」とどろんこまみれになって遊んでいた。

 

こうして、12時すぎに、無事アニマルカフェは終了。
お客さんの6歳男子は、どろんこになって、
素っ裸のまま車にのって帰って行った。

ほんとに、最初から最後まで、
お客さんに助けられて、うまくまわった感じ。
いつのまにか蚊取り線香が設置してあったし。
遠くから応援してくれて、見守ってくれた大切な人たちにも感謝。

理想の形には、
まだまだほど遠いけれど、

アニマルカフェをOPENすること。
プラスチックごみを出さないこと。

このふたつは、実現した。
2号の夢はかなったと言えるよね。

そして何より、
この3週間、2号と二人三脚で試行錯誤した
密度の濃い道のりが、キラキラ光る宝もの。
おつかれさまでした。

さあ、明日から夏休みの宿題だ!