ゆめカフェができるまで           

今度はおぬしが夢を叶える番じゃ

原画展まで12日 ~またもや修羅場~

☆久しぶりのブログ更新です。

長らくブログを書くことができなかった理由は……

なんとなんと、わたくし、相棒のポメラを等々力公園のベンチに忘れまして。

しばらく紛失したまま

すっかりあきらめていたところ、奇跡的に私の手に戻ってきました。

めでたくブログの再開です。

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2019年9月9日(月)

 

いやあ今回もホントにしびれる。
原画展まで、今日を含めて12日。

なのに……、、、
メインとなる展示物が、一歩も進まない。

 

メインの展示物とは、歴史を紹介するパネル。
地元に古くから住む方に原稿をお願いしているのだけど、
締め切りを一ヶ月過ぎても
パネル十三枚のうち、一枚も届いていない。
町内会の役員をいくつも掛け持ちしていて、
会議やらイベントやらで忙しいそうだ。
遠回しに催促を続けていたら、音信不通になってしまった。

 

昨年の絵本制作プロジェクトは、
締め切りを4ヶ月すぎて、朗読会のギリギリ手前で
やっとできあがった。

 

今年も本当にシビれる展開である。
今朝、今の状況を振り返って、本気で青ざめたが、
30分で立ち直った。

 

というか、のんきに青ざめている場合ではない。
すでに、地元の日吉小学校にチラシ1200枚を配っているし、
役所のホームページにも、JRのパンフレットにも、
どーんと掲載されちゃっている。
今さらやーめた!というワケにはいかないのである。

 

まずは、落ち着いて作戦を考えよう。
キッチンに立って、丁寧にコーヒーを淹れた。

 

問題は、メインの展示物を、人にゆだねている点だ。
自分でなんとかできる問題なら、自分が頑張ればいいけど、
人は思い通りには動いてくれない。

 

そうだ。
このままイライラして待つより、
パネルは、自分でなんとかすればいい。

 

とはいえ、私が上っ面の知識で歴史について書くと
中途半端なものになるだろう。
そもそも書きたいものが浮かばない。

 

だったら、今から私にできることは何だろう……?
うーーーん……
十三枚の原画を見ながら、じっくり考える。


そうだ!
もうすでに材料は、あるじゃないか。

このブログだ。
絵本を作る道のりを書き綴った文章がある。
そのとき、そのときの気持ちを正直に書いてきた。
この文章を使って、パネルを作れないか。
歴史については、今ある文章をそのまま掲示することにして、
絵本作りの裏舞台をメインの展示物にする。

 

絵本を作る過程は、そのまま、夢をかなえた過程でもある。
今回の原画展のテーマ「夢をかなえる」に、ぴったりマッチする。

 

夢をかなえる道のりは、けっして平坦ではない。
まだ道半ばで、「かなえた」とは言えないかもしれない。

でも、夢をかなえる道中で出会った人と経験が、
宝物になっている。
うまくいかなかったことが、
かえって、いい方向に転がったことだって、たくさんある。
(今回の大ピンチも、後から振り返ってみると
あのとき歴史の原稿が遅れて良かったね……、
なんてことになるかもしれない)

 

そして、夢をかなえる過程で気がついた、なにより大切なこと。
私にとって一番の幸せは、もうすでに目の前にある。

 

等々力公園のベンチで、かりんとう饅頭を食べながら、森の緑を眺める瞬間。
家族と今日の失敗話をして、笑いながら食事をする瞬間。
仲間とワイワイ言いながら、ケンカしながら作品をつくる瞬間。
夢がかなってもかなわなくても、そんなこととは関係なく、
もう十分すぎるくらいハッピーである。
そんな今の心境を、そのまま伝えたい。

 

今日から当日も含めて13日。
一日一枚ずつパネルを作れば間に合う。
これまで20年、締め切りの修羅場を何度もくぐり抜けてきた。
どうにもならなかったことは、一度もない。
今度もなんとかなるのだ。
さあ仕事に取りかかるとしよう。