ゆめカフェができるまで           

今度はおぬしが夢を叶える番じゃ

孤独はいつも何かの準備

 

お寺で個展を開いていた岩坂聡子さん。
「どの絵が好きですか?」と聞かれて
一枚の絵を思い浮かべました。。

 

その絵のタイトルは、「孤独は次への準備」。
この絵を見たとき、友人に聞いた話を思い出した。
孤独から抜け出して、夢をつかんだ実話をもとに、詩を作った。

 

 

孤独はいつも何かの準備


お財布にはわずか数十円
外にも出られず、乳飲み子を抱いて
ただテレビを見つめるしかなかった
生きている価値なんかないんだと
マンションの屋上に何度もあがった

ばったりと倒れて
地面にうずくまった

行き止まり
右へも左へも行けない

そんなときは、どうしたらいい?

とにかく外に出て
外に出て周りを見て

はなが咲いてる
鳥がさえずっている

こんなものが流行ってる
こんな場所がある

ちょっと気になったことを調べてみる
ちょっと気になったところへ入ってみる

まだ見知らぬ道が広がっていた

 

だれかの助けを待つのではなく

自分の足で歩いてみよう


朝が来るのが待ち遠しくて

ありがとう神さま

 

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「あのときのことは、あまり話したくないんだ」
友人は、涙をためてうつむいた。

今もそのときのことは思い出したくないと言った。

 

私にも思い出したくない経験がある。
だけど、私にとってきっと必要な経験だったんだと
いつか思える日がやってくると信じている。

 

一枚の絵が、深く心に残ったのは、
つらい思いをした人の心に寄り添えるのは、
あの経験があったからこそなのだ。