ゆめカフェができるまで           

今度はおぬしが夢を叶える番じゃ

【8日目】「プラごみゼロ」のカフェ


2019年7月27日(土)

朝、等々力公園に行くと、フロンターレの出店の準備が始まっていた。今日はお祭りがあるらしい。

帰り道、何気なくずらっと並ぶテントを眺めていたら、
「ペットボトルをリサイクルしたポーチづくり体験」と書かれたテントがあった。

なになに??
その横には、「牛乳パックをリサイクルした紙すき」とある。

 

へえーー、お祭りにも環境問題を啓発する出店が出るようになったのか。子どもたちに、プラゴミのことを考えるいいきっかけになるだろうな。どこがやってるんだろう。プラごみの絵本でコラボできるといいな。

 

祭りのテント設営のとなりで、大きな看板を設営していた。
2020オリパラでイギリス代表が等々力公園へやってきます
と書いてある。
ちなみに、イギリスは、プラごみ対策の先進国として知られ、
国家ぐるみで、プラごみを減らす運動を行っている。

 

プラごみのこと。
「アニマルカフェ」に置き換えて考えてみた。
今回のカフェでも、プラごみについて考える
きっかけをつくりたいと思っている。

クリームソーダといえば、もしイベントで出すとしたら、
一般的に考えると、プラスチックのカップを使うことになるだろう。

プラスチックではなく、紙カップにすることも考えたが、
せっかく美しい色にこだわっても、外から見えない。

ガラス製の器でなんとかできないかなと夫に相談すると、
「それは難しいよ。洗ってもう一度使うとなると、
手間もかかるし、イベントだと衛生上の問題もあるだろう」

じゃあお客さんに器を持参してもらって、
スタバみたいに、マイカップ持参の人には数十円割引っていうのはどう?
「それもイベントに来た人に、いきなりカップを持ってきてって難しいよね」と却下。

 

確かに、夫が言うことはもっともだ。
じゃあどうすればいいのか。
使い捨てプラスチックを使うのは、とにかく避けたい。

 

ストローやスプーンの問題もある。
最近、タピオカドリンクが大ブームで、
我が家の近所にも、専門店が4店立て続けにOPENした。
私と娘も味見した。
もちもちした食感がとてもおいしかった。

 

一方で、タピオカの大きな粒を通すために、
太くて頑丈な使い捨てプラストローが使用される。
公園へ行くと、このストローが落ちている。
放っておけば、このまま川へ、そして海へ流されるのだ。

 

リサイクルも大切だけど、
それよりもっと重要なのは、プラスチックごみを出さないこと。
プラスチックを使うしか方法がないなら、
アニマルカフェをしないほうがいい。
それくらいに優先順位は高い。

 

キットパス

3号を公園で遊ばせながら、
どうしたらいいか考えるが、いいアイデアが浮かばない。

今日は、公園に来ていた同じ4歳の男の子と友達になり、
蚊に刺されまくりながら、バッタとりをしていたら、
あっという間に夕方4時すぎ。
帰り道、3号がトイレに行きたいと言うので
市民ミュージアムに寄った。

 

ちょうど、『こびと図鑑』のなばたさんの原画展が開催されていて、
こびとの絵本にはまっている3号は、売店のなばたさんコーナーに駆け寄った。
ところが、3号が欲しいと言ったのは、なばたさんコーナーではなく、そのお隣にあったキッドパス。

キットパスとは、絵を描く画材で、いま日本だけではなく世界でも人気が高まっていると友人から聞いた。そういえば、近所にあるすくらむ21という男女参画センターでも、キットパスを使ったワークショップのチラシが置いてあったな。

そのキットパスが、こんなところでも売っているの?と驚いた。
商品の横にある説明を読むと、なんとこの商品をつくった企業は、地元川崎にあり、知的障害者の方が7割を占める会社らしい。
12色1080円。
特殊な画材にしては安い。さっそく購入した。

障害者の方がつくったものだから、応援するために購入するというのではなく、魅力的な商品で、欲しかったから買った。
尊敬するマザーハウスの商品と同じ。
経済援助のために買うのではなく、本当に商品に力があるから買う。
これだ、求めているものは。

話はそれたが、
キッドパスの特徴は、ガラスなどツルツルした面にも描けること。
クリームソーダを入れるガラスカップに、
キッドパスで絵を描くのはどうだろうか。

この前、ゆめみらい交流会で出会った
スタジオフラットのアーティストとコラボで
クリームソーダに合う絵を描いたカップをつくるのはどうか。
アーティストが講師つとめて、自分で描くワークショップをひらくのもいいな。
「富士見デッキのサンセット」なら、グラスには雲を描いたりして。

クリームソーダ職人の恒川さんも、
ガラス職人の女性とコラボして、クリームソーダに合うグラスを創っていた。それがすごく素敵で。
ワークショップでつくれないかな。

ただし、問題は残っている。
夫が言っていたように、お店に来た人に突然器を持参で、と言っても困るだろうし、
使用したグラスを持ち帰るときはどうするのか。
中身がこぼれてバッグが汚れてしまう。

まあそれは、明日考えるとして……

「プラごみゼロ」のカフェを目指す。


【かわさき折り紙】

さらに、売店でもうひとつ大発見。
キットパスコーナーの隣をふと見ると
「かわさき折り紙」なるものが、置いてあった。

地域の特産品や植物などをイメージした20色を選んで
折り紙にしたもの。
色で地域を元気にする活動をしている市民グループ「からふる!」がコーディネートしたそうだ。

ちょうどクリームソーダの色を考えていたところだったので、
ビビビとセンサーにひっかかった。

見本を見てみると、なんと夢見ヶ崎もリストに入っているではないか。①レッサーパンダの赤茶色

それから、絵本に出てくる古墳から出土した貴重な国宝。
②白山古墳・秋草文壺の草色

絵本の中で、洪水で流れた工業用地を埋め立てるために、土砂を運ぶシーンがある。南部線は、最初は旅客用ではなく、埋め立てのための土砂を運ぶために生まれたそうだ。
③南部線の黄色

かわさき折り紙、おもしろい。
購入していこう。
ん? 20色で1080円、た、たかい……

家に帰ってから、①②③の折り紙を並べて、じっくり眺めてみた。
たとえば、この色をクリームソーダで表現するとしたら?
せっかく川崎限定のカラーがあるのだから、
この色とコラボしたい。

秋草文壺の草色は、深い緑だから、抹茶シロップでバッチリ。
南部線の黄色は、いつも作っているレモネードのシロップ。

最後のひとつ、レッサーパンダの赤茶色だけ思いつかない。
コーヒーやチョコでは、焦げ茶だし。
もっと薄い茶色、茶色、茶色……。

ガラス容器のことと合わせて、
これからの課題として持ち越し。
明日じっくり考えることにしよう。


覚え書きメモ
☆ボトルインアートのケンさん
☆スタバのコールドドリンク用マイカップ(スタバだけではなく、近所のコンビニやマイバスで販売していた)