ゆめカフェができるまで           

今度はおぬしが夢を叶える番じゃ

【1日目】家族の「了解を得る」

【夏休み自由研究3week】「おやこde起業」体験レポート
アニマルカフェ

【1日目】 
2019年7月20日(土)

 

さあ今日から、学校は夏休みに突入だ。
長いといっても、ぼんやりしているとあっという間に終わる。

ゆるゆるのんびり過ごすのもいいものだけど、
昨年、ひとつやり遂げることを決めて過ごしたら、
同じ夏休みでも充実感がまるで違った。

ちなみに、昨年は、1号の宿題にコミットすることにした。
宿題の中でも、私が関わるのは論文に絞る。
テーマ選びから、1号と一緒に考えた。
そこでたまたま選んだのが、プラゴミの問題だった。
これは、後にプラゴミをテーマにした絵本づくりにつながった。

 

今年は、何に取り組もう。
1号は、受験生で忙しい。
2号は、まだ中一で勉強はやる気ゼロ。
部活にも入っていない。
夏休み一日目から、さっそく暇だー暇だー暇だーとうるさい。

 

よし今年は、2号にコミットしよう。
この暇だー暇だーをなんとかしよう。
テレビとゲーム三昧では、時間がもったいない。

 

2号が自らやりたいことって何だろう。
テレビを見て、ゲラゲラ笑う2号の後ろ姿を眺める。

ふとテレビの画面に目をうつすと、
志村けんの動物なんちゃらとかいう番組を見ていた。
2号はこの番組が好きで、録画にとっている。

 

あ、そうだ。動物が好きなんだ。
2号は小さいころから、動物が大好き。
とくに猫が好きで、近所で猫を飼っている家に遊びに行く。
同じく猫好きの幼なじみの友達といっしょに、
アニマルカフェをひらきたいと言っていた。

 

テレビでネコカフェを紹介しているのを見て、思いついたらしい。
ネコカフェではなく、アニマルカフェにする理由は、
「猫だけに限定すると、お客さんがたくさん来ないかもでしょ。
アニマルにしたら、たくさんお客さん来るんじゃないかと思って」

 

アニマルカフェの開業資金を貯めるために
お年玉や臨時収入は、ほぼ使わず貯金している。
かなり本気である。

 

その夢、今年の夏のテーマにしたらどうだろう。
夏休み限定の、アニマルカフェをひらく。

子供がカフェを開くなんて、
そんなことできるの? 
と唐突に思うかもしれないけれど、
そんな発想が浮かんだのは、一冊の絵本がきっかけだった。


『かき氷の魔法』藤井孝一著(幻冬舎

図書館で4歳の娘3号が見つけて、
なにげなく読んでみると、とてもおもしろかった。

小学校低学年の僕が、
夏休みにお友達といっしょにかき氷屋さんをするお話。

後書きに、作者の藤井さんがこう書いていた。
これからの時代、
「雇われずに生きる力を手に入れる」ことが大切。
子供のころから起業家センスを身につけるには、
親子でいっしょにやってみればいい。
それを伝えるための絵本だそうだ。

 

2号に起業家になってほしいと思っているわけではないけれど、
生きていくための選択肢を増やしておくのは、いいことだろう。

 

目標をたてる→計画をたて実行にうつす→試行錯誤を繰り返す
このプロセスは、
会社に勤めるにしろ、主婦になるにしろ、
起業家にならなくても役に立つスキルだと思う。

だから、いつか子どもたちにも体験させたいなあと考えていた。

それで、アニマルカフェを今してみてはどうかと思ったのだ。
メニューをかき氷だけにすれば、できそう。

 

2号に話すと、へえ、おもしろそう、やってみたいと言う。
あとは、新しいことには慎重なパパを説得できるか。

ところが、拍子抜けするくらいあっさりと賛成してくれた。
かき氷屋さんのことを恐る恐る切り出してみたら、
「ああ、いいんじゃない?」
と予想外の反応がかえってきた。

 

「それは、夏休みの自由研究になるね。
いろんなことが学べるんじゃないかな。
収支計算からやらせたら、お金の勉強にもなる」

他の家族も賛成してくれた。

 

3号は、おいしいかき氷が食べられるよと言ったら
「わーい、わーい」。

1号は、「おれ味見専門ね」。

さっそく2号を中心にして、
プロジェクトをスタートさせることになった。

 

【覚書き】

準備 2019年7月20日(土)~8月9日(金)
お店を出す 8月11日(日)