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今度はおぬしが夢を叶える番じゃ

夢をかなえる「自分史ブログ」~思ったことを行動に移す方法~

2019年7月3日(水)

 

「こういうことをしたいなあ、と夢を持っていても、実際に行動に移せる人は少ない。まささんは、思ったことを実行している。行動力がある。思ったことを実行にうつす方法が、講座になりますよ」

 

デザイナーIさんに、そう言われて、はてと大きく首をかしげた。
私は、謙遜ではなく、けっして行動力があるタイプではない。
どちらかと言うと、そうとう腰が重いほうだ。

保育園に提出するプリントも、日々のやるべきタスクも、
やらなければ、やらなければと思い続けて、
いつも締めきりギリギリである。

 

おまけに、極度の引っ込み思案ときている。
記者会見や講演会に取材に行けば、
他社の記者さんは、積極的に質問をしているけど、私はたくさんの人の前で、そんなことはとても無理。講演会が終わったら、名刺交換すらせずさっさと引き返す。
人が集まる場で話すことが苦手なので、
保護者ひとりひとりに発言を求められる学校の保護者会が苦痛でしかたがない。話す順番が近づいてくると、ドキドキして、人の話がまったく耳に入らないほどだ。

 

それなのに、なぜだか、行動力があるとよく言われる。
そう言われて振り返ってみると、
確かに、こうしたいと思ったことが、かなりの確率で実現している。

テレビレポーターになりたい、雑誌ライターになりたい、
結婚したい、といった人生を変える夢から
日々の暮らしでかなえたい夢まで。

 

なぜか。

 

よくよく考えて、ひとつの結論に達した。
その秘密は、私の「日記帳」にある。

小学校高学年のころから、日記を書いている(一年前、紙のノートからブログへ移行)。日記と言っても、その日あったことを記すのではなく、その日考えたこと、思考の過程を記録する、という感じだ。

 

ちょっと引っかかることがあったら、
掘り下げて考える癖があるのだ。
ふだんは、昼間仕事中や育児中や買い物中に思いつくので、メモ帳に殴り書きしておいて、そのメモをもとに、カフェタイムにじっくり日記を書く。

「こうしたい」と思ったことも、浮かんだらすぐさま書く。
このとき大事なポイントは、
こうしたいと思ったことを、日記の中で実現してしまうということ。

 

どういうことか。
もう少し具体的に説明する。

 

たとえば、今日の例で考えると、Iさんから「思ったことを実行する方法を講座にしませんか」と言われた。
じゃあ、腰が重く、人前で話すのが苦手な私が、どうやって行動に移しているのか。どんな講座を開けばいいのか。
実際の内容を考えながら、今、日記を書いている。
つまり、もうこの場で、講座を開いちゃっているというワケだ。

 

けっして行動的ではないんだけどなあ……と
ハテナ??のまま通り過ぎていたら、講座を開くことはないだろう。

もし、その場で講座を開こうと思ったとしても、
いつかチャンスがきたら内容を考えよう、内容が決まったらテキストをつくろう、講座を開く場所を確保しよう、生徒を集めるために告知しよう、などと順を追っていては、数年先になってしまうかもしれない。待っている間に講座を開こうと思ったときの
モチベーションは消えてしまうだろう。

 

私の場合、ちょっとでも引っかかったら、
その日のうちに日記の中で実現してしまう。
ブログであれば、お金も人手も場所も、これらのステップをふむ必要もなく、思い立ったその日に、実現することが可能なのだ。

 

そんでもって、日記に書いたあと、すぐに実現に向けて行動するかと言えば、そうではない。なにしろ、先ほど述べたように、そうとう腰が重いのである。日記に一度書いたら、そのあとはとくに何もせず、放置していることが多い。

日記に書き留めているので、もうすっかり忘れてOK。安心して頭から出せるという感覚。

 

そうして、頭から出しているつもりなんだけど、
一度しっかり考えておくと、無意識にアンテナが立っているようだ。
それに関する情報に出会えば、「あ」と引っかかる。
そしたらまた、情報を書き留める。
同じことを繰り返して、「夢を実現するブログ術」に関する情報のストックが増えていく。

こうしてある程度、まとまった量になったころ、
たまたま「なにか講座を開きませんか」という話が舞い込んできたとする(まだ、そんな話はないのだけど)。

そうしたら、ああ、そういえばあれがあったなあと、ストックをパッと取り出せる。もう講座の内容は考えてあるから、そのタイミングですぐに実現に向けて動き出せるというワケだ。

ここで、うーんと考え込んでいては、「チャンスの神様は前髪しかない」と言われるように、つかめないまますり抜けていってしまうだろう。

 

ちなみに、冒頭のデザイナーIさんの言葉がきっかけとなって、
もうひとつブログを書いた。
Iさんが、夢見ヶ崎動物公園の写真を撮りためていて、それをいつか本にしたいなあ、文をお願いできますか、と提案してくださったので、これもすぐさま、おもしろいと思った動物について一本書いてみた。本をつくるタイミングがきてから、文を書くのではなく、今日すぐ書きはじめるのである。最初はひとつだけ。また夢見ヶ崎に行ったときに動物のおもしろい特徴を見つけたら、次のひとつ。そうやってストックをためていく。

 

まあそうはいっても、これはこれで、けっこうやっかいな性格である。小さなことにいちいち引っかかって、ひとつひとつじっくり考えないとモヤモヤするのだから、時間がかかって仕方がない。

だけど、このブログが、夢を実現に結びつける魔法の杖の役割を果たしているのは間違いない。