夢見が崎で夢見る絵本展 ~あなたの心に埋もれている夢、ありませんか?~
昨日夜、ゆめみらい交流会に出席し、
今年度に開催する予定の
絵本『ゆめみがさきのふしぎにゃとんねる』の原画展について、
紹介させていただきました。
私の持ち時間2分(!)ということで、
皆さんにはざっくりと説明するだけで終わりましたが、
じつはこの原画展、
絵や歴史を紹介するだけではない、
もうひとつの重要なテーマがあります。
それは、
「夢をかなえる」ということ。
『ふしぎにゃとんねる』の絵は、
繊細な風景の描写や迫力のある色使いから、
プロのイラストレーターによる作品と
思っていらっしゃるかたが多いのですが、
絵を描いたあずちゃんは、なんとこの20年間、
絵筆を握っていなかったという普通のお母さんです。
ふだんは、幼児、小学生、中学生の3人の子供を育てながら、葬儀関係の会社でパートタイムの仕事をしています。
小さいころから絵を描くのが大好きで、
絵本作家になりたいという夢をもっていましたが、
学校を卒業後、まったく違う分野の職業を選択。
仕事や子育てに追われているうちに、絵を描くことから遠のき、
いつの間にか夢を忘れてしまっていたのだそう。
でも、心のどこかで夢は生き続けていたのでしょう。
本屋さんで好きな絵本を見つけては、コツコツと集めていました。
あずちゃんは、私の娘が通っている保育園のママ友達です。
ある日、ふとした会話で
あずちゃんが絵本を100冊以上持っているということを聞きました。そして、絵本作家になりたかったということも。
「じゃあ、絵本をつくればいいじゃない」
そんななにげない会話がきっかけとなり、
『ゆめみがさきのふしぎにゃとんねる』が誕生しました。
埋もれていた夢を思い出したあずちゃんは、
はためから見ていても、明らかに変わりました。
もともと元気で明るい性格なのですが、
さらに生き生き、キラキラして、
なんといっても目力が違います。
夢ってこんなに人を輝かせるものなんだと
あらためて実感しました。
絵本の原画展では、あずちゃんが夢を追う過程も紹介。
原画からあふれだすワクワクパワーを通して、
訪れた人が、自分の夢を思い出すきっかけになればいいなと考えています。
原画展のサブタイトルはもう決めています。
~あなたの心に埋もれている夢、ありませんか?~
そして、
昨日「ゆめみらい交流会」に出席して、
このテーマをさらに膨らませる事実を知りました。
ここ夢見が崎には、あずちゃんだけではなく
夢追い人がたくさんいるということ。
しかも、実際に行動し、実現しているのです。
夢見ヶ崎の夢をかなえた人ファイル15
【夢をかなえた人①】
司会進行役をつとめたGABUの大塚優さんは、
夢見ヶ崎動物公園を舞台に、
アイドルになりたいという小さいころからの夢をかなえた女性。
「夢はかなう」という歌を作詞作曲して、グループのテーマソングにしている。
(ゆめみらい交流会のあと、原画展のテーマをお伝えしたところ、喜んで協力してくださるとのことでした)
【夢をかなえた人②】
鉄道好きが高じて、鉄道新聞の編集長になった福岡誠さんは、
大人になった今も、「乗り鉄」ひと筋。
鉄道愛エピソードがおもしろすぎる。
【夢をかなえた人③】
傷ついた野生動物を保護する活動を続け
夢見ヶ崎動物公園の魅力を発信する
NPO法人野生動物救護獣医師協会神奈川支部の皆川康雄さん。
【夢をかなえた人④】
「夢見ヶ崎」という名前の由来ともされる武将、「太田道灌公を
NHK大河ドラマに!」という夢を実現すべく、署名活動を行っている
日吉商店街連合会の深瀬武三さん。すでに、全国47都道府県、20万筆に達する署名が集まっているそうです。
【夢をかなえた人⑤】
日吉郷土史会のIさんは、古墳時代の夢見ヶ崎を舞台に長編小説を書いているとおっしゃっていた。Iさんが熱く語っていた
ヤマトタケルとオトタチバナヒメの物語がとても印象に残った。
☆以下、Iさんの回答
【夢をかなえた人⑥】
夢見ヶ崎動物公園で撮影会を開いているママカメラマン、青山はるかさん。
1歳のお子さんを育てながら、来年4月には、地元でフォトスタジオを開業する夢をかなえるのだそう。
【夢をかなえた人⑦】
動物園園長さん。獣医として動物に直接かかわりたい夢を持っていたけど、市役所職員として別の部署にいてかかわれなかった。
園長になって長年の夢がかなった
【夢をかなえた人⑧】
デザイナーIさん 小さいころから大好きな場所で通い詰めていた動物園のホームページをつくっちゃった
【夢をかなえた人⑨】
「ゆめみプレーパークをつくる会」Tさん 今は子供が思い切り遊べる場所がない。制約をとっぱらって子供が思いっきり遊べる場所をつくる。
それを夢見が崎でかなえた。もう20年も続いている。
【夢をかなえた人⑩】
動物園のスタッフ、鈴木さん 動物がかわいい、という楽しみ方だけではない。動物園は、いわば、〈生きた理科実験室〉と言えるでしょう。動物に興味を持つことは、その動物たちの命を育む自然環境を大切にすることにつながる。机の上のお勉強ではなく、実体験から学べる場にしていきたいんです
【夢をかなえた人⑪】
はたらくらす石渡さん。ママが生き生きと活躍できる場所をつくるためにNPOを立ち上げた。
ここからはこれから取材したい人
【夢をかなえた人⑫】
幸区もりあげ隊→オリジナルのクラフトビール「幸盛」を開発。夢見が崎に、盆踊りを復活させたい。
【夢をかなえた人⑬】
スタジオフラット→障がいのある人といっしょに夢見が崎動物公園の絵をかくイベント
美術の教師をしているとき、障がい者アートの魅力に気づき、発信を始める。個展を開くだけではなく、制作したアートがスマホなどの製品に採用される。今の夢は、障がい者が経済的に自立すること。拠点となるアトリエも実現し、夢へのステップを着々と歩んでいる。
【夢をかなえた人⑭】
動物公園サポーターの男の子→ゆめみらい交流会のワークショップで、猛烈にアイデアを出して付箋を貼りまくっていた。
【夢をかなえた人⑮】
動物公園のカイヅカイブキのトンネルの剪定をずっとつづけているおじいちゃん→定年後の楽しみとしてスタートさせたが
そのユニークな剪定が話題になって子供たちの人気が集まり、絵本の物語の舞台にもなって夢がかなった。
完成した絵本をわたしたらとても喜んでくださった。
などなど……
名前に「夢」という字が入っているだけに、
夢見ヶ崎には、夢をかなえるパワーがあるのかも。
夢をかなえるパワースポット、夢見が崎。
そんな街のブランドイメージをつくってもいいかもしれない。
そのために、
原画展で、ゆめみらい交流会で出会った人たちの
夢を集合させてみてはどうだろう。
夢をかなえるというテーマに沿って、
それぞれの特技を生かした夢見ヶ崎を盛り上げる活動にスポットライトを当てる。
そんなことを想像していると、なんだかワクワクしてきました。