ゆめカフェができるまで           

今度はおぬしが夢を叶える番じゃ

絵本でひろがる市民のわ!

 

 絵本を制作するメリットは、まず第一に、子供から大人まで「幅広い世代」の方に、物語と絵の世界を楽しみながら、街の魅力を知ってもらえることです。

 もうひとつは、「市民参加型」のイベントに結びつけやすいこと。住民が自ら発信することで、地域の輪が広がっていきます。プロジェクトを盛り上げるために、市民の広報活動にスポットライトが当たるようにするのがポイントです。

絵本『ゆめみがさきのふしぎにゃとんねる』を中心に広がった5つの〈市民のわ〉についてご紹介します。等々力緑地の絵本をつくる際にも、同様の効果が期待できます。

 

【市民のわ!①】祭りやイベントで「絵本の朗読コンサート」

地域の子供祭りや桜フェスタ、郷土史会主催の歴史講座など、毎年行われているイベントで、朗読コンサートが行われました。音楽は、地域の音楽愛好家やプロが担当。今後は、幼稚園や小学校で読み聞かせボランティアを行っているママグループにも紹介する予定です。

 

【市民のわ!②】駅から公園までの道のりを楽しむ「まざーまっぷ」

夢見ヶ崎動物公園は、最寄りの新川崎駅から徒歩15分ほど。ちょっと距離があるうえ、道がわかりにくいという声がありました。そこで、駅から公園までの道のりを楽しんでもらうためのマップを地元のママに作成してもらいました。ベースにしたのは幸区の防災マップ。これをいつも持ち歩きたくなるようなかわいいイラストにしました。さらに今年度は、動物たちの特徴をイラストで紹介する園内マップ(A3サイズ。裏は、絵本を全ページ公開)もつくります。→等々力緑地の場合、表はパラリンピックの魅力をイラストで紹介する公園マップを作成するのはどうでしょうか。

 

【市民のわ!③】絵本のキャラクターが道案内「ぶさステッカー」

新川崎駅に、絵本のキャラクター・ぶさのステッカーを2カ所設置しました。首にぶらさげた看板が、夢見が崎動物公園の方向を示しています。今年度は、夢見ヶ崎動物公園までの道を案内をするぶさステッカーを、商店に貼ってもらうという案もあります。

 

【市民のわ!④】「図書館&小学校」で貸し出し

幸区の図書館で絵本と紙芝居の貸し出しがスタートしたのをはじめ、今後は地元の小学校の図書館、児童館におくことが決まっています。

 

【市民のわ!⑤】「小学校の学芸会」の演目として発表

動物園の近くの夢見ヶ崎小学校の学芸会で、今年度、夢見ヶ崎の絵本が演目として採用されるそうです。このほか地域の人形劇団やペープサート劇団の演目として取り入れたらどうかという意見も出ています。

※絵本は、A5版ソフトカバー(見本用)、大型絵本(読み聞かせ用)、紙芝居(図書館貸し出し用)を作成。今後は、使用の目的に応じて、A4版ハードカバー(小学校・児童館寄贈用)、A3一枚絵本(イベント配布用)を作成する予定です。

 

☆今年度、さらに広がる市民のわ!☆

夢見ヶ崎動物公園の絵本をさらに多くの方に知ってもらうため、「親子で物語の世界を楽しもう!プロジェクト~プロモーションの7つのアイデア~」を提案しています(詳細は別紙)。

【IDEA①】物語の舞台となったお寺で「原画展」をひらく/【IDEA②】「A3一枚えほん」をつくる/ 【IDEA③】「英訳版」をつくる/【IDEA④】子ども用絵本作成アプリを使ったワークショップ「みんなで夢見が崎動物公園の絵本をつくろう」/【IDEA⑤】森カフェで「朗読コンサート」をひらく/【IDEA⑥】鹿島田駅前の北野書店で「絵本を販売」する/【IDEA⑦】「スマホで物語の世界へ」トリップする