ゆめカフェができるまで           

今度はおぬしが夢を叶える番じゃ

等々力緑地の絵本の最後に、オリパラのお知らせページをもうける

 

等々力緑地が舞台」の絵本。
この線は、ぶれないほうがいいと夫が言った。

川崎は公害を克服してきた環境都市。
オリパラで等々力緑地へ訪れるイギリスは、世界でも有数の環境に力を入れている国。去年5月、使い捨てプラスチック「全面禁止」を発表した。早ければ2019年から施行。メイ首相は「プラスチックごみはイギリスが直面する最大の環境問題の1つである」と述べ、国をあげてプラスチックごみの削減に向けて取り組んでいる。

それなら、海外の人は歴史よりも環境のほうに興味があるのではないだろうか。環境をテーマにした絵本のほうがいいのではないか。
と迷いが出ていた。

等々力緑地は森と水の恵みにあふれていて、環境というテーマに
マッチする。まさ出版がいま取り組んでいる「プラゴミ」の絵本にぴったりじゃないか。

ぐいーん、と環境をメインテーマにするほうへ動いていたが、
朝、それを話すと夫は即答した。
「いやそれはちがう」

環境のテーマはプラスしていいけど、メインじゃない。
プラスチックごみをなくしましょうという話は、
オリパラや等々力とは、ちょっとずれる。
テーマが広すぎる。
川崎市としては、まずは、等々力緑地をもっと市民に知ってもらって
オリンピックとパラリンピックに来てもらいたいんでしょう。

NHKの「ブラタモリ」で、
武蔵小杉の歴史が、おもしろい!と思ったんでしょう。
それを絵本にすればいいんじゃないのかな。

夢見ヶ崎の場合は、きれいな海が広がってるという最後だったけど、
ブサの案内で「ここでオリンピックとパラリンピックが開かれるんじゃ」、みたいなところに結びつけて。
そしてその後に、オリンピックとパラリンピックに関する
お知らせのページをつければいい。

川崎市が歴史の資料は山ほど持っているだろうし。
市としては、ここを強調したいってところもあるだろうし。
それを聞いてから、全体の流れを決めればいいだろう。

うん、そうだな。腑に落ちた。
いろいろと考えすぎると、軸がぶれてしまうことがある。

最初に、ブラタモリを見て、「武蔵小杉の歴史おもしろい」。
そう思った原点に戻ろう。

将軍様がここで鷹狩りをして、おさむらいさんがたくさん通った話は
地元の人だけではなく外国の人にとっても興味深いだろう。
ふりだしに戻る。