ゆめカフェができるまで           

今度はおぬしが夢を叶える番じゃ

小見出しのつけかた

 

◎大切なのは、
小見出しだけ見て、

内容が具体的に分かるようにすること」。

たとえば、「物語の世界を楽しむ」という小見出しはNG。
何も問題はないように見えますが、内容が漠然としています。

何をすることによって、物語の世界を楽しむのか。
それを具体的に小見出しで示します。

「物語の舞台となったお寺で〈原画展〉をひらく」
これなら、何をするのか分かります。
「物語の世界を楽しむ」は文中の説明に入れます。

◎もうひとつは「長めの本文は小見出しで区切る」ということ。
私が雑誌や新聞の仕事でオーダーを受けるとき、
以前は、ひとつの小見出しに対して、
長い本文がつくというのが一般的でした。

でも最近は、小説ではない限り、
長文をじっくり読むというより、
大きな文字を、ざっと眺めるという読み方を
する人が多いようです。

そのため、とくに雑誌では、
小見出しをなるべくたくさん、本文を短く区切るという
スタイルが多いです。
本文が長くなると、「ここ小見出しを入れて分けてね」と
編集者の赤が入ります。

写真のキャプションにも小見出し
とにかく小見出しだらけ。
写真のキャプションだと、
小見出しと本文の文字数がほぼ同じだったりします。

◎ひとつ注意したいのは、
小見出しと本文の表現が同じにならないようにすること」です。
これが慣れないと意外と難しい。
同じことを言うのでも、本文では言葉を変えることがポイントです。

たとえば、小見出しが「原画展をひらく」
本文では、「原画展を開催するほか、絵本づくりの舞台裏を公開します」。
このように、小見出しで簡潔に、本文で丁寧に説明するようにすると
違う表現になります。