ステップ②「情報の断捨離」でテーマを絞る 【付箋法】
ステップ②「情報の断捨離」でテーマを絞る
「あれも、これも」と、アイデアはたくさん浮かぶけど、絞りきれない。本をつくるうえで、もっとも大きなハードルのひとつです。
さらに、思いついたまま文章を書くと、「同じ話題が何度も繰り返し」「文脈があちらこちらに飛ぶ」といった問題があります。
そこで、膨大な情報の中から、必要な情報を取捨選択して、分かりやすく構成を立て、読み手の興味をひくよう演出する「編集作業」が必要です。
不要な情報を捨てる断捨離は、物の断捨離とよく似ています。引き出しの中のものを全部出して片づけようとしたけれど、全部必要な気がして、けっきょくどれも捨てられない……という経験は、だれしも思い当たるでしょう。情報も同様に、思い切って削るのは難しいものです。
でも、プロの編集者ではなくても、膨大な情報の山を、わずか30分で断捨離する方法があります。それが、次にご紹介する「付箋法」です。
付箋法
【1】グループに分ける
本に掲載したい内容を1項目ずつ付箋に書きだして、画用紙か模造紙に貼ります。新聞や雑誌で見つけた記事やキーワードなど、気になる情報なら何でもかまいません。次に、付箋を同じテーマごとに分けて、グループをつくります。
【2】3つ選ぶ
①のグループの中から、どうしても伝えたい情報を3つだけ選びます。多くても5つまでにしましょう。このとき、あまり考えすぎず、制限時間を5~10分程度に設定するのがポイント。直観でワクワクする情報をピックアップします。それ以外の情報は、ファイルに入れます。
【3】並べ替える
②で選んだ3つのグループを、分かりやすい順番に並べます。次に、それぞれのグループに、小見出しをつけます。適当な言葉が浮かばない場合は、キーワードやキーセンテンスを抜き出すだけでOK。
選んだ3つの情報をもとに、ちいさな本をつくります。それ以外の情報は、ごみ箱に捨てるわけではないのでご安心を。もう一冊、別のちいさな本をつくればいいのです。