夢見ヶ崎動物公園絵本プロジェクト ~人と人をつなげる絵本の力~
2019年1月6日(日)
陽が射さない寒い一日。
午後、家でぬくぬくしていたら、MIHOKOさんから電話があった。
「今、夢見ヶ崎動物公園にいるの」
なんと、年始早々、ひとりではるばる視察にきているという。
「虹色の古墳は、これは白山古墳をさしているのよね。
いま、富士見デッキにいるんだけど、ここから見える小高い丘が白山古墳かしら」
「富士見デッキは、ここは加瀬山の頂上? ここは削る前はもっと高かったのかしら」
「あのトンネルはどこかしら」
矢継ぎ早に質問をされて、しどろもどろ。
朗読は、ただ読めばいいと思っていたけれど、大違い。
絵本の舞台を実際見て、歴史を勉強して、
心底理解してから読もうとしている。
音楽家の方たちもそう。
既存の曲を演奏するだけではなく、
絵本のストーリーから、イメージを膨らませて
何曲かつくっているそうだ。
イラストのKAZUも、
ひとりで何度も夢見ヶ崎に行き、
飼育員さんに質問していた。
ありがたくて、ありがたくて、
ただひたすら頭が下がる。
と同時に、
もう企画者の手から離れて
絵本は転がり始めているのだ、と感じた。
絵本の力をあらためて感じる。
一冊の絵本が、たくさんの人たちの力で
どんどんひろがっていく。
夢見ヶ崎動物公園絵本プロジェクトにかかわって
もっとも大きな収穫は、
絵本の力を知ったことだった。