ゆめカフェができるまで           

今度はおぬしが夢を叶える番じゃ

フードロスを減らす術②「一袋まるごと料理」

前回のブログにつづき、『オレンジページ』2018年12月2日号の特集「自分に合う収納法がわかる! 〈脳タイプ別〉すっきり冷蔵庫」(P72~78)のハナシ。

 冷蔵庫企画は、とにかく撮影の準備がオオゴトです。何が大変って、それは食材集め。一般家庭の冷蔵庫をリアルに再現するために、編集担当youさんは、ネットスーパーで食品を買いまくりました。牛乳、卵、納豆、ヨーグルト、缶ビール、調味料、ジャム、冷凍食品など、そのかず数十種類。ふだんは意識してないけれど、冷蔵庫ってこんなにたくさんの食品が詰め込まれているのね……とあらためてびっくり。

さらに、どこの冷蔵庫にもありがちなアレ。「masaさん、料理したあと半端に残ったにんじんとか、きゅうりとか、もし家に使いかけの食材があったら、持ってきていただけますか?」

打ち合わせのときYouさんにそう言われて、ハタと考えました。そういえば、我が家には「半端に残った食材」というものが存在しません。そのことを伝えると、「え、半端がないって、ほんとですか!?」。「うん、うちはにんじんもたまねぎもきゅうりも、一袋買ってきたら、全部まるごと料理しちゃうの」。にんじんは、一袋4本、縦半分に切ってフライパンで「ほったらかし焼き」、玉ねぎはオイル蒸し、きゅうりも一袋全部切って塩もみして。そのまま夕食の副菜にして、余ったら、次の日にんじんや玉ねぎはカレーや肉じゃが、きゅうりはポテサラとか、他の料理にポンポンそのまま入れちゃいます。

「へえー。〈一袋まるごと料理〉かあ、おもしろいですね。そういう名もなき常備菜こそ役に立つんですよね。にんじんが半分残ったらすぐしなびちゃって、ダメにすることがよくあるから、うちでもやってみます」。

我が家では、野菜に限らず、肉も魚も、ソーセージや練り物などの加工食品もすべて、「1パックまるごと料理」が基本。いろいろやってみてこの方法が一番ラクだし、フードロスがほとんど出ないのがメリット。なによりおいしくて、子どもが野菜をモリモリ食べてくれます。

後日、Youさんがメールをくれました。「にんじんやたまねぎのオイル蒸し、子どもがぱくぱく食べてくれ、既に2回作りました~」「うちの子、こんなに人参好きだっけ?と思うほど、食べてくれます~」。