ゆめカフェができるまで           

今度はおぬしが夢を叶える番じゃ

アイデアの種「A3絵本」

9月の原画展で、『ゆめみがさきのふしぎにゃトンネル』を

小さな絵本にして、訪れた方に配りました。

 

A3の用紙一枚で、全ページが見られます。

絵本のようにページを開きながら見るため、

折り方を工夫したところがミソです。

 

この方法を思いついたのは、

食品ロスをテーマにした絵本を作ったときでした。

この絵本に、神奈川県の子供食堂の団体が興味を持ってくださいました。

「だけど、絵本を製本する資金がないのよねえ」

とおっしゃったので

「A3絵本」を提案しました。

以前、愛用している布ナプキンメーカーのパンフレットが、

「本のような折り方」になっていて、それを思い出したのです。

 

そこで考えたわけです。 

それは布ナプキンの商品パンフレットでしたが、

これを「絵本」にしたらどうだろうと。

 

たまたまイラストがかわいいと思って持ち帰っていたので

折り方を参考にしました。

パンフレットの表は、森の自然を守ることを啓発するイラストメインの内容(これがすっごくかわいい)、

裏は、商品パンフレットという構成。

食品ロスの絵本は、

表は絵本、裏は神奈川県の子供食堂のマップにしてはどうだろう。

(マップを作っていて、団体としてそのマップを広めたいということだったので)

 

A3一枚なら、表裏コピーするだけだから、

絵本を一冊製本するのと比べると、費用は格安です。

 

子供食堂の方は、「これがいい!!」と、目を輝かせました。

私は、そのときなにげなく提案したのですが、

この反応を覚えておこうと思いました。

誰かにおもしろいと思ってもらえるものは、

あとあと、大きく羽ばたく可能性があるからです。

本当におもしろいと思っているか、社交辞令か、

それは、相手の目を見ればすぐわかります。

 

その一年後、絵本『ゆめみがさきのふしぎにゃトンネル』の原画展で

来場者に配りたいとなったとき、

このA3絵本のアイデアが大活躍したのです。

2020年2月1日のミニミュージカルでも配布する予定です。

 

さらに、次のプロジェクトでも、

A3絵本を活用した企画を進めています。

これから内容をつめて企画書を書きます。

 

本作りを「ナリワイ」にする

 

自分たちの生活の充実をはかりながら、それを拡張してナリワイをつくっていく。伊藤洋志さんは、床張り、結婚式、モンゴルツアーなど、自分の生活の中にもともとあるタネを、ひとつひとつナリワイに育てていった。

私の生活の中にもともとあるもの。
本づくりを、ナリワイのひとつと考える

本づくりは、まず自分自身のため。自分自身の生活の充実をはかるもの。唯一の特技である文章を、本というカタチにしたい。ただ、自費出版というものは、現代ではたいそうお金がかかるもの、と一般的にはそんなイメージがある。実際、出版社に頼めば100万円を超えることも珍しくない。
自費出版をお金をかけず、自分の手でつくる。その喜びを人にもおすそわけする=ナリワイになる。

パソコンでプリントアウトして、コピーして、ホッチキスでとめる。ここまでは、現代なら誰でもできる。お金もそうかからない。これを「見栄えよく」「人に見てもらう=流通」までひろげる。ここまで含めて「出版」と考える。

1年目は、フォトブックで本づくりをしてみた。これなら、プロのデザイナーさんに頼まなくても、見栄えのいい本ができる。古布作家さんの本作りをお手伝いしたが、一冊ごとの制作費がかさみ、かなり赤字となった。

 やはり、ちゃんとしたカタチにするには、予算が必要と考え、2年目は、市の助成金を申請して、絵本をつくった。イメージどおり、立派なカタチにすることができた。ハードカバー版だけではなく、紙芝居、大型絵本になった。資金面プラス、役所の広報力も大きな力となった。

 さらに広く伝えるためにはイベントをすると効果的、ということで、3年目は、原画展やミュージカルをすることにした。ただ、いつまでも助成金に頼るわけにはいかないし、助成金を申請するには、ものすごく手間がかかる。作品に関する権利はすべて市のものです、という書類も送られてきた。

 NPO法人に長く勤めていた知人いわく。「助成金を申請すると、労力がかかるうえに、活動が制限される部分も多い。助成金のぶん、普通に働いて稼いだほうがいい」。クラウドファンディングにも挑戦したが、助成金とおなじく、「普通に働いて稼いだほうがいい」と感じたのだそう。
 彼女はその後、言っていたとおり、本当にOLとして働き始め、休日にできる範囲で市民活動を続けている。自分のペースで自由に活動できて、以前と比べるとずっと楽しそう。
 助成金クラウドファンディングを上手に利用している人は多い。でも、万人に合うわけではなく、広く一般におすすめできる方法ではない。

……なんて、3年もかかって、やっとこさたどり着いた方法なのに、またイチから出直しか。恐ろしいほどカメの歩みである。ただ、「自分には助成金という方法は合わない」ことが分かったという成果は出した。うん、ちゃんと前進している。
 
 はい次!助成金がなくても自費出版できる方法を考える

 そこで、次の目標は、助成金がなくても、誰でも自費出版できるシステムをつくること。
 そう考えているときに、ふと手にとったのが、我が家にある一冊の古い本。夫のひいおじいさん、又吉が書いた戦争の手記である。又吉は、子ども全員を戦争で失った。その想いを綴った小さな本。静かな文体ながら、大切な大切な子どもを失った悲しみがせつせつと伝わってきて、号泣しながら読んだ。

 原本は、わら半紙を糸でとめた簡単なもので、その後、親類が手作りで装丁した。ワープロで文章をうち、厚紙と和紙で表紙をつくっている。この本は、夫の一族の家庭にそれぞれ配られ、代々大切に受け継がれている。

 戦争について書かれた本は数あれど、自分の祖先が記した手記ほど心に響くものはない。戦争を体験したことがない私にも、その想いは深く刻み込まれた。私自身の祖父母は、戦争を経験しているけれど、当時のことを多く語らないまま亡くなった。又吉さんが本というカタチに残してくれたからこそ、こうして代々想いが受け継がれる。

 これだ……! 本の製本は、現代では印刷業者に頼むしかないというのが一般的な考えになっているけれど、手作りでも可能なのだ。一昔前までは、本をつくるなら手作りするのが当たり前だったのだ。
 伊藤洋志さんは言う。結婚式だってお葬式だって、一昔前までは、自分の家で行っていた。家を建てることすら、自給自足の時代があったのだ。自分の手でやっていたことが、いまは業者に頼まなくてはできないものになっている。
 
 じゃあ、なぜ手作りでは無理と思っているのか?大量に製本できないから。大手出版社なら、大量につくる必要があるけれど、又吉さんの本のように、親戚や知り合いに配るのであれば、そんなに大量につくる必要はない。届けたい人に届けられればいいのだから、その分だけつくるのであれば、手作りでも十分可能なはず。

 まとまった冊数を販売する場合も、大量につくって余ったら捨てる、という方法は避けたい。見本だけお店に置いてもらって、受注してから作る。最初は家内制手工業でつくって、それで足りなくなれば、人に頼めばいい。

 インドのタラブックスという出版社は、いまだにハンドメイドの本を出版している。そのことも大きなヒントになった。そんなワケで、いま手作りの絵本に挑戦している。
 
 大量に印刷する方法には、まったく心が動かなかったけれど、ハンドメイド絵本には、ワクワクする。機械による製本が一般的だから、そんなの無理だよって多くの人が思うだろうけれど、ワクワクするってことは、「その方向でOK!」ということなんだと思う。 

 

コンセプトを決める

 

くじらの絵本の装丁に取りかかることなり、まさ出版のロゴをそろそろ決めなくては、と思い立った。

ロゴというものは、ただなんとなくマークをつくればいいというものではなくて、コンセプトとかスローガンを象徴したものだよね。
ということは、ロゴをつくる前に、コンセプトを決めなくては。

そこで考えてみた。
短い言葉で簡潔にって、ものすごく難しい。

目指しているのは……。ぼんやりとだけどいつも考えているのは
ひとりひとりが使命を果たす、天職を見つけるお手伝いがしたい。
でもどうやってコンセプトに落とし込めばいいのかなあ。

つらつら考えていて
最近心に残った言葉を思い出した。
なにかのチラシにのっていた言葉。
ITスキルは「想いをかたちにするちから」

想いをかたちにするーー。
この言葉を見たとき、「これだ」とビビッとくるものを感じた。

なんとなく「こうしたい」と考えていることはあるけれど、漠然と思っているだけでは、漠然としたまま。ひとりひとりが持っている使命を活かすことができない。
想いを分かりやすいかたちにすることで、人に伝わる。仲間が増えて、かたちが進化して、どんどん前に進む。使命を果たす、天職につながる。

ITスキルは、想いをかたちにするひとつのツール。
私は、本というアナログのツールで想いをかたちにする。

まさ出版のコンセプトを決めた。

「想いをかたちにする」

原画の人気投票をして「夢がかなうポストカード」をつくる

夫がおもしろいアイデアをくれたので、メモっておく。

原画14枚の横に、「一番好きな絵」の人気投票をする。

イラスト14枚の横に、それぞれ丸いシールを貼っていく。

そういえば、以前、大井町競馬場に行ったとき、馬の人気投票をしていた。そんな感じ。

 

人気投票をして、それで、どうするの?

うーーーん、どうしようか。

せっかく№1を決定するのだから、何かにつなげたいよね。

 

そうだ、一番人気の絵を、ポストカードにするのはどう?

ポストカードなら、印刷や紙代にそんなにかからないし。

それで、「夢がかなうポストカード」とネーミングをつける。

 

今のところ、多くの人が

富士見デッキを描いたシーンが、一番好きと言う。

夢がかなうグッズ、縁起がいい感じで素敵。

この次の原画展で実現したいなあ。

アニマルカフェOPEN!波乱の幕開け

2019年8月12日(月)

いよいよ当日の朝を迎えた。
OPENは9時の予定。
早起きしたから時間にはまだまだ余裕がある。

リストを確認しながら、荷物をでっかいバッグに詰め込む。
看板、メニュー表、グラス、かき混ぜ棒、かき氷器、エプロン、
ライブラリーの本、たくさんの氷、保冷剤--。

 

最後に、出かけるぎりぎりまで冷蔵庫で冷やしておいた
ドリンクを保冷バッグに移そう。
メインメニューに使うカルピスのボトルを
取り出したところで固まった。

、、、、軽い???
急いでキャップを開けると、中身がほぼ空っぽ。
やられた……!

 

1号か3号の仕業に違いないが、
「これは商品だから手をつけちゃダメ」と言っていなかった
私にも責任がある。

 

とにかく、なんとかしなくちゃ。
時計を見ると、8時近い。
24時間営業の西友が開いている。
自転車をとばしてカルピスを数本手に入れて家に戻り、
2号と3号に朝ご飯を食べさせながら、
1号と夫の朝食用のおにぎりを握る。
大量の荷物とともに3号を自転車に乗せ、
2号をつれて等々力公園へ向かった。
この時点でもう汗だく。
一日のエネルギーを使い果たした。

 

バタバタと開店の準備をし終わったところで、
お客さんが到着。
ふーーー、なんとか間に合った。

「すごーい!なんか本格的だねえ」
今日のお客さんは、5人。
ドリンクをグラスについで飲んでもらっている間に、
看板メニューのかき氷……。

 

とここで、またもやハプニング。
練習のときはちゃんと作動していたのに、
かき氷器の調子が悪い。
モーターはちゃんと作動しているのだけど、
けずった氷が少ししか出てこない。

どうもふわふわ氷にするために、ネジを緩めたのが原因らしい。
最初はうまく削れていたけれど、洗ったり運んだりしているうちに、ゆるめたネジがさらに動いて調子がおかしくなった。

 

もともと、このかき氷器は、削り方を調節できない設計。
よく考えてみると、確かに口コミの情報はメーカー側が書いたものではない。勝手に調整して動かなくなれば、当然、こちらの責任ということになる。がーん。

 

六角レンチを持ってきていたので、もういちど締め直してみる。
うまくいかない。
あーでもない、こーでもないとネジをこねくりまわしていたら、
けっきょく、お客さんの小六男子が、ちょちょいのちょいと
修理してくれた。

しかし、このかき氷器のおかげで大盛り上がり。
ハンディタイプの電動かき氷器って珍しいので、
私もやりたい、僕のやってみたいと、お客さんの間で引っ張りだこ。
セルフサービスで作ってくれるので、
店主の2号と私は、とても楽ちんだった。

 

で、やっとこさ落ち着けると思ったら、
今度は、突然雨がざーっと降ってきた。
ぎゃー、本が濡れる!
ライブラリーの本を大急ぎでしまって、
看板やグラス類も片付ける。
屋外のカフェということは、こういうことももちろんありうる。

カフェは、突然の雨によりおひらきかと思ったが、
お客さんのほうが落ち着いたもので、
雨が降ってこない木陰に移動して、引き続きお茶を飲む。
子どもたちは、雨が降ってさらにテンションが上がり、
「わーい」とどろんこまみれになって遊んでいた。

 

こうして、12時すぎに、無事アニマルカフェは終了。
お客さんの6歳男子は、どろんこになって、
素っ裸のまま車にのって帰って行った。

ほんとに、最初から最後まで、
お客さんに助けられて、うまくまわった感じ。
いつのまにか蚊取り線香が設置してあったし。
遠くから応援してくれて、見守ってくれた大切な人たちにも感謝。

理想の形には、
まだまだほど遠いけれど、

アニマルカフェをOPENすること。
プラスチックごみを出さないこと。

このふたつは、実現した。
2号の夢はかなったと言えるよね。

そして何より、
この3週間、2号と二人三脚で試行錯誤した
密度の濃い道のりが、キラキラ光る宝もの。
おつかれさまでした。

さあ、明日から夏休みの宿題だ!

【21日目】ふわふわかき氷をつくる


2019年8月10日(土)

今日から、お盆休みに入った。
子どもが夏休みに入ってからこの3週間、
朝は猛烈に忙しい。

いつもの朝の支度に加えて、
受験生3号が朝から晩まで一日中塾に行くので、
昼と夕食のお弁当づくりと、2号の昼ごはんの準備がある。
朝食も夕食も、家族5人のリズムがバラバラなので
何度も何度も、えんえんと食事の準備がつづく。
もうへとへと……というところで、やっとお盆休み。
ほーーーっ。

お休みの日の贅沢。
朝目が覚めてから、一番に等々力の森カフェにやってきた。
朝日がキラキラ輝いている。
森の写真を撮ったら、木々の隙間から差し込む朝日が
はっきり写っていた。

きれい……

しばしその写真を眺めてから、ふと思い立って
あずちゃんとあっちゃんとアメリカにいるHちゃんに写真を送信した。
SNSで発信していないので「いいね!」はないけれど、
数は少なくとも、こういうときに、素直に思いを共有したい人がいるってありがたいと、心が温かくなる。

森カフェでは、ゆっくり休日気分にひたることにしてーー。
のんびりできるのは、ここまで。
今日は、いよいよアニマルカフェの準備最終日。

昨日、電動かき氷器が到着したものの、
さっそく削ってみると、粒が粗くて
フワフワかき氷とは、ほど遠い。
完璧主義の2号は、どうしても納得がいかないようだ。

まあまあ、もう本番はあさってなんだし、
今回はこれでいいじゃないと、なだめてはみたものの、
ああでもない、こうでもないと何度も削っては
「ちがうちがーう、これじゃ、だめだー」と、頭をかかえている。

この頑固は誰に似た? そっちだよ。いいやそっちだよ。
夫と責任のなすりあいをした結果、
やっぱりどう考えても母方の血でしょうということになり、
しかたがないので、インターネットで、
同じ商品を使った人の口コミを検索してみる。

「氷が粗い」という、同様の意見を見つけた。
丁寧に解決法まで教えてくれていた。
「六角レンチ3mmネジをゆるめて、歯の高さを調整すると
フワフワ氷になりました」

おおお、これだ。
誰だか分からないけど、ありがとうございます。

で、「六角レンチ」とは? 
我が家は全員、DIYについては、ちんぷんかんぷんで、
上のコメントを読んで「3mmネジをゆるめる」と思いこんでいたが、
「これって〈六角レンチ3mm〉じゃないの?」と夫。
ほう、六角レンチには、サイズがいろいろあるらしい←ド素人。

で、「六角レンチ3mm」はどこに売ってる?
東急ハンズか? ホームセンターか? 工具店か?
しかし、この暑いなか、遠出するのはいやだぞ。
なんとか武蔵小杉で手に入らないものか。

小杉までチャリで行き、
いろいろ探して、なんとイトーヨカードーの100均にあった。
100均、すばらしい。

口コミの通り、ねじを少しだけゆるめて歯を調整すると、
やっとこさ念願のふわふわかき氷が完成。
2号はご満悦だが、汗だくになった。

これで、準備は完了。
明日は、ジュースの材料を買って、いよいよあさって。
アニマルカフェの本番だ。

【20日目】ユニフォーム&看板をつくる

 

2019年8月8日(木)

【ユニフォームをつくる】
カフェで、店員さんが着ているおそろいのユニフォーム。
『かき氷の魔法』でも、接客係の女の子が、
お姉さんの服を借りて、ユニフォームを考えた。

こんな感じで、わざわざ買うのではなく、
家にあるもので、なんとかできないかな。

いろんなお店をのぞいて、
店員さんのユニフォームを観察してみる。

なるほど、上から下まで、
全部オリジナルの
コーディネートで揃えているところもあるけれど、
大手チェーンのカフェは、エプロンだけおそろいで、
下はシンプルな白のポロシャツと黒のパンツ。

みんな同じ服を着ているように見えるけど、
よーく観察すると、同じ白のポロシャツ、黒のパンツでも
デザインは人それぞれ。
たぶんエプロン以外は、私服なのだろう。

服を全部そろえるのではなく、
エプロンだけユニフォームにしよう。
それも、今おうちにあるエプロンでなんとかしたい。

おそろいの缶バッジをつくる?
調べてみると、100均の材料でつくれるらしい。
でも、不器用なので綺麗につくるのはちょっと難しそう。

そうだ!
2号は、絵を描くのが好きなのだから、
エプロンに、絵を描いてはどうだろう。
いつか叶えたいと夢見ていた、アニマルカフェの絵を描く。

武蔵小杉のグランツリーにある手芸屋さんに行ってみた。
店員さんに、布に絵を描ける道具ってありますか?

ありました。
「布用水性アクリルペイントマーカー
セタマーカー 不透明色」300円(税別)

ペイントしたあと、1時間ほど乾燥させ、当て布をして
5分間ドライアイロンをかけると、洗濯をしても落ちないそうだ。

汚れてもいいとき用に、購入しておいた
黒エプロンがちょうど3着ある。
2号、3号、私。

白の布用マーカーを購入し
エプロンには、まず店の屋号を入れる。

あ、そうだ。
屋号を決めてなかった。

【屋号を決める】

名前を見ただけで、どんなカフェなのか
分かるようなシンプルなのがいいなあ。

アニマルカフェと本屋さんがくっついているのだから、
animal cafe & book

名前は……
そういえば、以前考えていたのがあったな。
まさ出版の頭文字をとって
エムズ 

2号に、何かいいアイデアない?
一応こんな候補があるけど、と相談すると
即答で「ああ、それでいいよ」。
名前には、とくにこだわりがないらしい。
あれこれ考える前に、あっさり決まった。

animal cafe & book「エムズ」

白のマーカーを見せると、
2号の目が輝いた。
へえー、布に描けるペンがあるんだ!
すぐに、エプロンの裏に試し書きを始めた。

【ロゴ】
ついでに、アニマルカフェの「ロゴ」も入れたいね。
どんなのにしよっか。
あ、そうだ。
アニマルだから、あずちゃんに、ネコの絵を描いてもらおっか。

「あ、それいいね!」
こちらもすんなり決定。

【ペットボトルをリサイクルしたバンダナ】
エプロンのユニフォームに加え、
「バンダナ」を首にまくか、帽子のかわりに頭にまく。
これは、ペットボトルをリサイクルしてつくった風呂敷を利用しよう!

ペットボトル風呂敷は、
イギリスで生まれた石けんショップ「RUSH」で見つけたすぐれもの。
イギリスのデザイナーが、日本の風呂敷文化が素晴らしいと感銘を受け、この商品が生まれたのだと、店員さんが教えてくれた。
考えてみたら、日本には昔から風呂敷というエコバックがあったのだ。
RUSHならではの、カラフルな色合いと、おしゃれなデザイン。
気に入って3枚購入した。
今は、お弁当を包むのに大活躍しているけれど、
これをアニマルカフェ共通のユニフォームとして採用する。

私と2号、3号でそろえれば、
ユニフォームっぽくなるだろう。

【ペットボトルをリサイクルしたボックス】
本を入れるケースは、ペットボトルをリサイクルしたフェルトボックスを利用する。
折りたたみできるし、軽いから自転車で持ち運ぶにはぴったり。

この製品に出会ったのも、偶然だった。
北九州の実家に帰省したとき、
ボルダリングスタジオの靴ケースとして使われていた。
デザインに一目惚れして調べたら、
たまたまペットボトルをリサイクルしたものだった。
残念ながら、ドイツのメーカーでは生産終了したとのことだったが、
卸先に在庫が一個だけ残っていたとのことで(奇跡!)、
よかったら使ってくださいと、我が家に送ってくれたのだ。

【看板をつくる】

アニマルカフェの看板は、
2号が、100均で手に入れた黒板シートに店名とメニューを書く。
これを段ボールに貼った。

ちなみに、まさ出版の看板は、あこがれの「くるみの木」みたいな
木の看板がいいなと夢見ている。
中原工房でつくれるといいなー。