ゆめカフェができるまで           

今度はおぬしが夢を叶える番じゃ

ペイントパーティー PAINT PARTY

2019年7月6日(土)

 

休日、家族でおもしろいワークショップに行った。
壁塗りワークショップ。

 

場所は新宿。
パークハイアットが入っている
タワーにショールームがある「ROOMBLOOM」。


数年前、物を増やさず、部屋をおしゃれにしたいと思っていたところ
知り合いのインテリア雑誌のライターさんに
「壁の色を変えるといいよ」とアドバイスをもらった。

 

そのライターさんが、おすすめしてくれたとおり
壁紙を一面だけ「カフェオレ色」にしてみたところ、これが大正解。
ミニマリストで殺風景な我が家に、カラーがひとつ入るだけで
がらっとイメージがやわらかくなった。
これを、ポイントウォールというらしい。

 

それ以来、ほかの場所も塗りたい。
最初はプロに壁紙を張り替えてもらったけれど、
今度は自分で塗ってみたいと思っていた。

もうずっと、何年も考えていて、
やっと、このワークショップを見つけた。
あいかわらず腰が重い。

 

参加してみて、驚いた。
壁塗りって意外と簡単なんだ。
お店のスタッフによると、壁紙をはるのと比べて
ペンキのほうが、色の種類が豊富で、作業もハードルが低いそうだ。

 

1時間もかからず、一面塗りおえた。
ROOMBLOOMのペンキは、色がおしゃれ。
ワークショップが終わってから、スタッフに我が家に合いそうな
色を選んでもらった。

 

さらに、もっともっとおもしろいこと発見!!
それが、ROOMBLOOMで提案している「PAINT PARTY」。

仲間と集まって、いっしょにペイントをするPARTYのこと。
海外では、家族や友人がいっしょに壁の塗り替えをするのが
一般的なんだそう。

 

ペンキを乾かしているあいだに、みんなでご飯を食べたり
ゆっくり音楽を聞きながらおしゃべりをしたり。
ひとりで塗るのもいいけど、みんなで塗ればもっと楽しい。

 

私のバイブル『ナリワイをつくる』の著者、伊藤洋志さんは
床張りをみんなでやって、終わったらみんなでご飯を食べる
「床張りパーティー」を提案していた。

 

そういえば、
食品ロスをなくすために、残り物を持ち寄ってPARTYをする
「サルベージパーティー(サルパ)」も、最近話題になった。

 

ヨーロッパのマダムは、仲間と集まって
「刺繍パーティー」をするのが伝統らしい。

 

これって、立派な「娯楽」と言える。
テーマパークやショッピングや豪華なグルメより
いま、こんな娯楽にとても興味がある。

 

息子1号が幼稚園だったころ、
水曜日は毎週、幼稚園が午前11時に終わる。
だれかの家に集まっておしゃべりするのが定番だった。
何時間もおしゃべりして、
それはそれで楽しいのだけど、何かもったいない気がする。
この時間に、口だけではなくて、手も動かすことしたいなと
いつも思っていた。

 

たとえば、刺繍でもいいし、梅のへたをとったり
ショウガシロップをつくったり、手作りの保存食をつくる作業とか。
おしゃべりしながら、手を動かせること。
数時間あれば、いろんなことができる。

 

そんな娯楽を、休日にまず我が家でやってみよう。
我が家で定番化したら、
子供の手が離れて、最近休日の趣味を探しているっていってた
Nちゃんを誘ってみようかな。

 

夢をかなえる「自分史ブログ」~思ったことを行動に移す方法~

2019年7月3日(水)

 

「こういうことをしたいなあ、と夢を持っていても、実際に行動に移せる人は少ない。まささんは、思ったことを実行している。行動力がある。思ったことを実行にうつす方法が、講座になりますよ」

 

デザイナーIさんに、そう言われて、はてと大きく首をかしげた。
私は、謙遜ではなく、けっして行動力があるタイプではない。
どちらかと言うと、そうとう腰が重いほうだ。

保育園に提出するプリントも、日々のやるべきタスクも、
やらなければ、やらなければと思い続けて、
いつも締めきりギリギリである。

 

おまけに、極度の引っ込み思案ときている。
記者会見や講演会に取材に行けば、
他社の記者さんは、積極的に質問をしているけど、私はたくさんの人の前で、そんなことはとても無理。講演会が終わったら、名刺交換すらせずさっさと引き返す。
人が集まる場で話すことが苦手なので、
保護者ひとりひとりに発言を求められる学校の保護者会が苦痛でしかたがない。話す順番が近づいてくると、ドキドキして、人の話がまったく耳に入らないほどだ。

 

それなのに、なぜだか、行動力があるとよく言われる。
そう言われて振り返ってみると、
確かに、こうしたいと思ったことが、かなりの確率で実現している。

テレビレポーターになりたい、雑誌ライターになりたい、
結婚したい、といった人生を変える夢から
日々の暮らしでかなえたい夢まで。

 

なぜか。

 

よくよく考えて、ひとつの結論に達した。
その秘密は、私の「日記帳」にある。

小学校高学年のころから、日記を書いている(一年前、紙のノートからブログへ移行)。日記と言っても、その日あったことを記すのではなく、その日考えたこと、思考の過程を記録する、という感じだ。

 

ちょっと引っかかることがあったら、
掘り下げて考える癖があるのだ。
ふだんは、昼間仕事中や育児中や買い物中に思いつくので、メモ帳に殴り書きしておいて、そのメモをもとに、カフェタイムにじっくり日記を書く。

「こうしたい」と思ったことも、浮かんだらすぐさま書く。
このとき大事なポイントは、
こうしたいと思ったことを、日記の中で実現してしまうということ。

 

どういうことか。
もう少し具体的に説明する。

 

たとえば、今日の例で考えると、Iさんから「思ったことを実行する方法を講座にしませんか」と言われた。
じゃあ、腰が重く、人前で話すのが苦手な私が、どうやって行動に移しているのか。どんな講座を開けばいいのか。
実際の内容を考えながら、今、日記を書いている。
つまり、もうこの場で、講座を開いちゃっているというワケだ。

 

けっして行動的ではないんだけどなあ……と
ハテナ??のまま通り過ぎていたら、講座を開くことはないだろう。

もし、その場で講座を開こうと思ったとしても、
いつかチャンスがきたら内容を考えよう、内容が決まったらテキストをつくろう、講座を開く場所を確保しよう、生徒を集めるために告知しよう、などと順を追っていては、数年先になってしまうかもしれない。待っている間に講座を開こうと思ったときの
モチベーションは消えてしまうだろう。

 

私の場合、ちょっとでも引っかかったら、
その日のうちに日記の中で実現してしまう。
ブログであれば、お金も人手も場所も、これらのステップをふむ必要もなく、思い立ったその日に、実現することが可能なのだ。

 

そんでもって、日記に書いたあと、すぐに実現に向けて行動するかと言えば、そうではない。なにしろ、先ほど述べたように、そうとう腰が重いのである。日記に一度書いたら、そのあとはとくに何もせず、放置していることが多い。

日記に書き留めているので、もうすっかり忘れてOK。安心して頭から出せるという感覚。

 

そうして、頭から出しているつもりなんだけど、
一度しっかり考えておくと、無意識にアンテナが立っているようだ。
それに関する情報に出会えば、「あ」と引っかかる。
そしたらまた、情報を書き留める。
同じことを繰り返して、「夢を実現するブログ術」に関する情報のストックが増えていく。

こうしてある程度、まとまった量になったころ、
たまたま「なにか講座を開きませんか」という話が舞い込んできたとする(まだ、そんな話はないのだけど)。

そうしたら、ああ、そういえばあれがあったなあと、ストックをパッと取り出せる。もう講座の内容は考えてあるから、そのタイミングですぐに実現に向けて動き出せるというワケだ。

ここで、うーんと考え込んでいては、「チャンスの神様は前髪しかない」と言われるように、つかめないまますり抜けていってしまうだろう。

 

ちなみに、冒頭のデザイナーIさんの言葉がきっかけとなって、
もうひとつブログを書いた。
Iさんが、夢見ヶ崎動物公園の写真を撮りためていて、それをいつか本にしたいなあ、文をお願いできますか、と提案してくださったので、これもすぐさま、おもしろいと思った動物について一本書いてみた。本をつくるタイミングがきてから、文を書くのではなく、今日すぐ書きはじめるのである。最初はひとつだけ。また夢見ヶ崎に行ったときに動物のおもしろい特徴を見つけたら、次のひとつ。そうやってストックをためていく。

 

まあそうはいっても、これはこれで、けっこうやっかいな性格である。小さなことにいちいち引っかかって、ひとつひとつじっくり考えないとモヤモヤするのだから、時間がかかって仕方がない。

だけど、このブログが、夢を実現に結びつける魔法の杖の役割を果たしているのは間違いない。

あるのは自分だけ

2019年7月7日(日)

 

映画『カンフーパンダ』の大好きなワンシーン。
主人公のパンダは、無敵の力を手に入れられるという
巻物を手にいれる。

 

魔法のようなスゴイ技が書いてあるのかと思いきや、
なんと、そこには自分の姿がうつっているだけ。

 

なんだ偽物か、とがっかりするけれど、
あるきっかけから、大切なことに気づきます。

 

 

魔法なんて、どこを探してもない。
「あるのは、自分だけ」

そこから、パンダは、
人マネをやめて、自分の特徴を生かした
オリジナルの技を編み出します。

今の自分には、できることがないと
資格をとったり、勉強したりしたけど、
でも、そこに答えはありませんでした。

これさえあれば、という魔法の杖はない。
あるのは自分だけ。
何もないように見えても
自分をとことん見つめることにしか答えはない。
自分を見つめれば、自分にしかできないオリジナルの道は必ずある。

長い長いあいだ、遠回りをして得た、答えでした。
これまでの自分の人生をとことん見つめる
棚おろしの作業がスタートしました。

 

夢をかなえる「自分史ブログ」~ピンポイントにしぼる~

2019年7月3日(水)

 

ひとつ需要を発見!
私がアンテナを立てているのは、需要がどこにあるのかということ。
本やインターネットの情報ではなく、
ふだんの会話が、もっとも大きいヒントになる。
手に届くところで、今まさにある需要をつかめるからだ。

今日、NPOの代表をしている友人から
こんなことを聞いた。

最近、いろいろな資格をとったママがうちに訪れる。
医療事務とか看護師とか、そういう昔ながらの資格ではなくて、
写真の撮影スポットの背景をつくる資格とか、
手のひらアートとか、ママカメラマンとか、
最近生まれたアート系の資格が多いそうだ。

資格を授与する団体は、仕事を得るところまで
手厚くサポートするわけではない。
資格をとったはいいけど、いざ仕事をするにはどうしたらいいか困って、NPOの門をたたく人が、たくさんいるというのだ。

さて、どうしたらいい?
Aちゃんは考えた。

まずは、その人ができることを紹介する
「プロフィールシート」を作ったらどうだろうか。
一枚の紙を渡せば、その人のできることが一目でわかって、
「これをやってほしい」とオファーがくるはず。

Aちゃんがつくったプロフィールシートを見せてもらった。
たくさんできることが、紹介してある。
こんなにたくさん特技があるなんて、すごい。
こんなにたくさんのことができるのに、
このプロフィールを見て、お客さんがこないというのは、
なぜか?

お客さんの立場になってみると、
たくさんのことが並べてあって、
どれを選べばいいのか、迷ってしまうのかもしれない。

たとえば。
おししいオムライスが食べたいとする。
何でもメニューがそろっている洋食屋さんよりも
オムライス専門店のほうに行きたい。

つまり、できることがたくさんあったとしても、
まずは、ひとつピンポイントに絞って、
オリジナリティを掘り下げたほうがいいのではないか。

これは、仕事でやってきた「編集」と同じだと思った。

数年前、「乾物ヨーグルト」の本の執筆を手がけた。
最初のきっかけは、
料理研究家の女性が、編集部に持ち込んだ企画書だった。

ふだんの料理でなかなか使わない乾物を
手軽に取り入れましょう、という内容だ。
さまざまな料理に取り入れる方法が紹介してあった。

ベテラン編集者が目をつけたのは、
企画書で提案された30ほどの利用法の中で、ただひとつだけ。
「乾物をヨーグルトでもどす」という方法だった。
ここがおもしろい、ここを掘り下げましょう。
かくして、ドライフルーツ、切り干し大根、高野豆腐など
さまざまな乾物をヨーグルトで戻すことだけに絞った本が完成し、
売り上げも好調だった。

たくさんの情報の中から
ピンポイントを抽出して、膨らませる。
これは、プロフィールシートでも同じ。編集が必要だろう。

でも、ここで問題が出る。
どの一点を抽出するか、ということだ。

私を含め、多くの人が
自分の魅力がどこにあるのか、自分でよく分かっていない。。
人のことはよく分かるのに、自分のことは近すぎてよく見えない。

一点を知るために、
まず編集者がすることは、
テーマに関する情報をできるかぎりたくさん集める。
集めたうえで、今回の企画ではどこに焦点を当てるか絞り込む。
編集とは、付け加えるのではなく、そぎ落とす作業といってもいい。

これと同じで、個人のプロフィールも、
まず最初は、全部の要素を、風呂敷の上にひろげる。
自分では、これは魅力だと感じていない
当たり前と思っていることもすべて、とりあえず並べること。

そのうえで、一点を知るのは、じつは簡単だ。
プロの編集者でなくても、だれでもできる
とっておきの方法がある。

風呂敷の中身を人に見せればいい。
なーんだ、と思ったかもしれないが、
これが確実で、効果抜群なのだ。

「人にほめられたこと&教えてと言われたこと=需要がある」ということ。その一点が分かったら、次は掘り下げる。

私にとってブログは、「風呂敷にひろげる」作業にあたる。
今まで40数年の人生を振り返りながら、
自分の中にある要素をひとつひとつ思い返し、並べる。
いわば「自分史」のようなものだ。

人から教えて、と言われることがあれば、
そこに需要があるということだから、
すかさずキャッチして、ブログに書く。

今日もひとつ、Aちゃんに教えて、と言われたことがある。
Aちゃんのプロフィールシートを見ながら、
ライターの視点から、こんなふうに書いたほうがもっと伝わるかも、と話していたら、「その方法、役に立つから教えて」と頼まれた。

ライターという職業は、
誰か有名な人の取材をして、雑誌や新聞に原稿を書く仕事なのだと思っていたら、こんなところで役に立つのだと、新たな発見をした。

ひとつ需要を知ったので、すかさずブログのカテゴリーをたてる。
天職を見つける!「自分史ブログ」

今までの人生をまるっと棚卸しするのが、「自分史ブログ」。

今まで、なんとなくやってきたことを、
どんなふうに書くのがポイントか、どんなメリットがあるのか、
ひとつひとつ考えながら、ブログに書いていく。
とことん掘り下げていく。
そこから自分のオリジナルが見えてくる。

夢をかなえたい、天職を見つけたいなら、
新たに資格をとったり、勉強をしたりするより、
自分の中にすでにある宝ものを掘り下げるほうが、
ずっと確実で、早道なのではないだろうか。

母のオフ

 

友人のママ編集者Iちゃんと、久しぶりにランチした。

ふと、つぶやくIちゃん。

 

「平日の午前中ぼーっとしたい。ただひたすら何もせずぼーっとしたい」。

 

「休日」ではなく、この「平日」という点が大事なのだ。

休日は、手のかかる小さな子供がいる母にとっては、

オフではなくオンタイム。

仕事とは使う頭が違うから、リフレッシュにはなるのだけど、

あくまで「オン」。

本当の「オフ」とは、ぼーっとすること。

 

Iちゃんは、オフのとき何をしているの? と聞くと

「だいたいテレビを見てるんだけど、見ていない。

平日の夜は疲れきって帰ってきて

子供の世話をして、次の日の準備をしたら眠るだけ」

 

夢ものがたりだけど、
たとえば週休3日ならそれができる。

午前中ぼーっとして、午後美容院や買い物をすることができるだろう。

 

休日に、子どもを夫にあずけてカフェに行こうと思っても、

都会の店はどこも激混み。平日だからこそ、静かにぼーっとできる。

 

週3日会社員をして、「定収入」というベースを確保したうえで、

週2日は適職とは別の天職、週2日は家族タイム、

それが理想のスタイルだよねーと話した。

 

いや本当に夢物語なのか?

実際にやろうと思えばできるのでは?

できないって決めつけているのは自分。

 

自分の理想のライフスタイルとはどんなものか。

本気で手にしようと思えば、実現できる。

 

 

絵本のプロモーション~プラゴミをテーマにした本の読書感想文~

 

娘2号の学校で、読書感想文の宿題が出た。
どの本を選ぶか悩んでいたので、
くじらの絵本の資料として購入したプラごみ関連の本を渡した。

 

読書感想文の宿題は、どの学校でもある。
わざわざプラゴミの本を読みなさいと言っても
なかなか手にとってもらえないけれど、
読書感想文のテーマとして選べば、ちゃんと読んでもらえる。

 

読書があまり好きではない娘2号も
いやいやながら、宿題とあれば仕方がない。
それなりに真剣に読んで、心に残ったところに線を引いていた。

娘の様子を見ていて、
プラゴミのことを子供たちに知ってもらうために、
読書感想文のテーマにするのは、ひとつ有効な方法だと気がついた。

 

さらに、娘の読書感想文の指導をしてくれた
塾の先生が読んでくださったようだ。
提出先である学校の先生も読んでくださる。
つまり、いろいろな人の目に触れることになる。

 

7月に入った。
今月はいよいよ夏休み。
どこの学校でも読書感想文が宿題に出るだろう。

 

読書感想文ワークショップつき学童を開き、
テーマはプラゴミ関連の本に限定するのはどうだろう。
夏だから、海の環境を守るというテーマにぴったり。
そんなアイデアがわいたので、メモしました。

現実から物語の世界へのスイッチ「チリリーン……」

2019.7.2(火)

「読書のまち・かわさき」の活動の一環として、
ストーリーテラー末吉正子さんが講師を務める
研修会があり、参加しました。
お題は、
「楽しく広がる語りの世界~多様なスタイルの語りの世界を体験しませんか?~」

中央にパイプ椅子をひとつ置いて、
末吉さんが物語を語ります。

派手な舞台セットも、小道具も、絵本すらもない、
身ひとつで、物語の世界を作り出す、
語り技術には感動しました。

身ひとつで物語の世界を表現するというところが、
どこか落語と似ているような。
末吉さんが語り出すと、
物語の風景がありありと目の前にあらわれます。
大切な人との別れをテーマにした「ブタばあさん」の物語は、
私も含め会場中が涙しました。

さきほど「身ひとつ」と言いましたが、
そうそう、末吉さんが唯一持っている道具がありました。
それが、ティンシャという外国の楽器。
シンバルのように2つを打ち付けることで、
チーン……という音がします。

物語のタイトルを言ったあと、
本文を語る前にチーン……とならします。
末吉さんいわく、
物語の世界に目と耳と心を引き込む役割をしているそうです。
つまり、現実から物語の世界へ切り替えるスイッチというワケです。

手のひらにおさまるほどの小さな楽器ですが
会場中の空気を一変させるような
澄み切った音がします。

そういえば、我が家にも
とても似た音がする楽器があります。
わずか2~3センチほどの、小さな鈴のような楽器。

もう10年ほど前のこと。
二子玉川の雑貨屋で、息子1号が、
どうしても欲しいとだだをこねたので購入しました。
これも、どこか外国の伝統的な楽器だったと思います。

ほかのおもちゃは、ほとんど処分しましたが、
この鈴だけは、チーン……という音が心に残って
まだとっておいたのでした。

この鈴を朗読会のときに使ってはどうだろう。
小さいから持ち運びもラクだし。

思いがけないヒントをいただきました。